女性同士のキスシーンがあることから中東などで放映が禁止されてるらしいですね、バズ・ライトイヤー。
正直、そんなことで映画の放映を禁止するって、あまりの器の小ささに噴き出しそうです。
同性愛を助長する、とかいう見解で放映禁止にしてるところもあるようですが、映画見たから同性愛者になりました、なんて人はおそらく存在しないでしょう。
映画や何かの作品が、自分を知るキッカケになった、という人はいるかもしれませんが、助長するって……(笑)
助長されたというエビデンスを出してから言ってほしいものですね。
まぁ助長されたからと言って困る人もいないでしょうし、それで困るのであればその困る人が人として欠陥なんだと思います。
同じように、ファンタスティックビーストやボヘミアン・ラプソディも修正なんかがされて放映された国があるそうですね。
これは私は放映しないことよりもひどいことだと思います。
作品のセリフの一つやシーンの一つにもきっとクリエイターの思いが入っていると思うのですが、そのクリエイターの思い、伝えたいメッセージをデベロッパーが歪曲して提供するってのは、クリエイターへの裏切りだと思うんですよ。
リスペクトが無いように感じられます。
それだったら放映しない方がいい。
同性愛の要素というのは現代ではまだインパクトがあります。
それをストーリーに盛り込むってことは、そこに伝えたいメッセージがあるからだと思うんですよね。
それを変えてしまったら、それはもう違う作品だと思います。
アベンジャーズのキャプテンアメリカがキャプテンアフリカになったらそれはもう別の作品じゃないですか、そういうレベルですよ。
同性愛のシーンをカットもしくは修正しないと放映できない、と国から指示があったのであれば、じゃぁあんたの国じゃ見せてやらねーよ、っていう姿勢でいってほしい、と私は思っています。
お金の問題とか利権の問題とかいろいろあるんでしょうけど、そういう関係者じゃないとわからない部分を抜きにした意見として、配給側がホモフォビアに媚びないで、ホモフォビアな国になんか配給しねーよってしてほしいんですよね。
その国の総ての人がホモフォビアなわけじゃないでしょうから、一部のホモフォビアのせいで映画が見られない! ホモフォビアくたばれ! っていう流れになればいいのになーと思ってます。
LGBTが嫌いな人が世界で嫌われてしまえばいいのですよ。
みんなホモフォビアフォビアになればいい。
と、過激なことを考えるのですが、文章にしてみるとこれはただの戦争ですね。
やられたからやりかえす、認められないから潰す、私の思想はフォビアな人達と同じですね。
でも世界にはホモフォビアフォビアってあまりいないみたいですね。
そういう人を表す言葉が存在してないのがその証左かと。
はじかれた側の人が、自分をはじいた側の人をはじこうとしない、という点だけでも、人としてのレベルが全然違うのがわかりますね。
私は私をはじこうとするなら相手を滅ぼしてもいい、と思うような過激で攻撃的な人間なので、人としてのレベルは低いです。
武力もお金もないので何もしていないだけです。
いずれにしろ、同性愛嫌悪をデフォにしているような国に、作品を提供する側は媚びてはいけないと思います。
クリエイターにもLGBT当事者にも失礼です。
伝えたいメッセージを歪曲されるくらいなら作らない、というクリエイターもきっといるでしょう。
日本だと最近ではpixivがトランス女性へのセクハラで炎上して、pixivから作品を削除したり非公開にしたりした人もいるようですね。
競合するようなコンテンツがあって、そちらへクリエイターが移動した場合、場合によってはかなりの痛手になることもあるでしょう。
それくらいLGBTの扱いがセンシティブになってきているのは、良くもありリスクでもある、と思っています。
おそらく今はLGBTが世界に居場所を作るための過渡期なのでしょう。
過渡期なので行きつ戻りつしつつ、叩かれたり揉めたりして敵を作ったりもするでしょう。
でも私はそれでもいいと思います。
とにかく知られないのでは意味がないので、LGBTはめんどくさい、と思われても、LGBTが当たり前にいる、と認識されるようになればずいぶん大きな進歩だと思うのですよ。
めんどくさいと思われても無視できなくなれば、それでもいいです。
甘く見られたり雑に扱われるくらいなら、LGBT様になるのも一つの手だと思うんですよね。
そういう手段すら今まではなかったわけですから。
LGBTを差別するな、というこのストリームはある種のブームのようなものだろうなと私は感じています。
ブームなのでいつかは下火になるでしょう。
そのころ、LGBTがいて当たり前になるのか、人種差別のように当然の如く残るのか、人類の器が試されてるのかもしれませんね。