以前、「不快な気持ちの正体」っていう記事でもちょっと書いたんだけど、最近もうちょっと私の中の性の概念が変わってきたのでまとめてみる。

前の記事は↓

https://ameblo.jp/inochi-no-katachi/entry-12489244520.html

 

 

えー、そもそもまずセックスには一般的に『受け』と『攻め』がありますね。

 

○受け → 挿入される側・抱かれる側・下・求められる側

●攻め → 挿入する側・抱く側・上・求める側

 

ざっくりくくるとこんな感じですかね。

もちろんこれに限るわけじゃないですが、わかりやすいイメージがこんな感じだと私は思ってる。

 

でだ、これは体のパーツと性ホルモンによって促される気質で、男女に振り分けられている。

女=受け

男=攻め

 

この構図がまぁ一般的で、体のパーツ的にもちょうどいい形である。

 

が、これは生殖活動に限った話でしかない。

 

セックス=生殖活動ではないということをもうみんなわかってると思うけど、セックスが生殖活動じゃないなら、この「男=攻め×女=受け」っていう構図にこだわる必要なくない? と思うわけですよ。

男が受けでもいいし、女が攻めでもいい。

状況や気分で受けても攻めてもいい。

そういうのがセックスの当たり前になってほしいなぁというのが私の思いです。

なぜかというと、こういう男女の形にこだわらないセックスの仕方が「世間的に当たり前」の方が私が心置きなくできる、というだけなんですけどね。

どうしてもどこか<普通から逸脱してはいけない>という呪いがあって……じゃぁ普通が変わってしまえばいいのに、と思っているわけです。

呪いが解ければ話早いんですけどね。まぁいずれ解きますけど。

 

でも最近、こういうセックスの形が普通になってもおかしくない土台が形成されてきている気がします。

男の娘(女装した男性)やニューハーフに対して受けとして接する男性が意外と多くいて、風俗レビューがSNSでバズったりしてるのがもう、そういうのが受け入れられつつあるということの証左かもなぁと思っています。

BLも本屋で専門の棚ができるくらいだし、男が受けでもおかしくない(気持ち悪くない・醜くない)という認識が浸透していけばいいなと思う。

 

 

結論を言うと、性別でセックスのポジションを決めるのは嫌だってことです。

これは私がMTFだからとか、トランスジェンダーだからなわけじゃないです。

聞いた話によると、受け気質の男性ってけっこういるらしく、特に日本人に多いらしいのです。

そこまでいかなくとも、全面的に攻めのみっていう男性は少ない印象。

少なくとも私は体のベースが男なので、パーツの適正は攻めなんですが、メンタルの適正が受けなので、パーツに合った役割や振る舞いをするのがしんどいのです。

というかそもそもそういう役割や振る舞いをしたくないので、そういうセックスならしたくないんです。

日本のセックスレス率高いらしいですが、それってこれも関係してるんじゃないかな?

男性がもう攻めの役割をしたくないんじゃないでしょうか。

攻め側だったらやりたくないなぁ……でもきっと求められてるんだろうなぁ……しんど……っていう男性が増えてきたのかなと思ってます。

 

ウチは奥さんが性に対してしがらみをもってない人なので私は自由なハズなんですが、私の中にある「男=攻め・女=受け」の観念が捨てられず、苦戦しています。

世の中の普通が変われば、私を縛る普通も更新されていくのでは? と他力本願なことを考えていますが、まぁ実のところはきっと、同じように考えたり悩んだりしてる人と仲良くなって共有や共感したいなぁってところだと思います。

私だけじゃない、と思いたくて、そういう事例なんかを探しつつ、自分の価値観を少しずつ更新しているところです。

 

 

男らしさとか女らしさとか、あってもいいとは思いますが、男=男らしい、女=女らしいが当たり前で、そうでないのは気色悪いという風潮は、もう時代遅れだと思う。

性別、性器の形で人をくくるのはダサいと思う。

枠にはまって生きるのは楽だけど、そんな人生は偽物だ。

ずっと枠に頼って生きてきて、最近ようやく「枠で生きるのもう辛い!」ってなってる。

マーク・ジェイコブスや、ハリー・スタイルズを素敵だと思う感覚をみんなが身につけられるようになったら、この世界はもうちょっと息がしやすくなると思いました。

境界線のない、グラデーションでできてる空みたいに、性も価値観も混ざり合えたら素敵だと思うんだよなぁ。