未オペMTFトランスジェンダーが女性ホルモンやめていく過程の続き、三回目です。

前回は35歳頃のこと書きましたが、今回は35歳頃をもうちょっと書いて、最近のこと書きます。

体の変化に関しては今回で終わりかな。

 

 

○35歳頃②

ホルモン注射をやめ、ホルモンパッチのみにし、ご飯があまり食べれなくなって一か月で6キロ痩せました。

食欲、体重の維持は女性ホルモンによるものだと実感。

 

ご飯が食べれないピークは注射止めて一か月後からはじまり、二か月くらい続きました。

その後はなぜかちょっとは食べれるようになり、食べれない日と食べれる日がある状態に。

そのトリガーは不明。

ただとにかく夕方以降調子が悪いことが多く、より多くの睡眠が必要になりました。

が、ホルモンバランスが崩れるとうまく眠れないので要注意。

体力落ちて長くて重めな風邪ひいたりしました。

 

そして調子悪くなったくらいから、乳汁が出るようになりまして。

女性ホルモンが急激に減ったことにより、体が産後状態だと勘違いして乳汁が出る、らしい。

でも私はスルピリドっていう薬飲んでるからそのせいかもしれないけど。

高プロラクチン血症っていうやつ。

まぁ結局原因は判然としないまま、乳汁がたまって乳腺炎になりました。

胸が痛くて痛くて……

対処法は、数日おきくらいに搾乳することだと思います。

毎日でもいいけど痛いから私は毎日はしんどかった。

 

髪の毛のクセが戻ってきた。

昔けっこうクセ毛だったのが女性ホルモンでやや穏やかになってたんですが、戻ってきましたね。

そして肌の色がくすんできた。

肌の白さ、みずみずしさ、透き通った感じがなくなりましたね。

でも体形はあまり変わりませんでした。

単純に痩せただけ。

 

そんな状態が継続して36歳に。

 

 

○36歳頃

ホルモンパッチもやめて、完全に女性ホルモンを外部から取り入れるのを止めました。

 

ここからがホルモンやめる過程の本番その②

 

まず、食事量が減少。

そして、食べるものが変化。

 

前ほど甘い物を食べたくなくなったんですよ。

まったく食べないわけじゃないんだけど、ちょっと食べたらもう無理ってなったり、そもそも求めることが減った。

パンケーキの食べ放題に行ったんですが、小さいの二枚食べたらもう無理……ってなって、以前はもっと食べれたのになぁ。

逆に塩味のあるものを食べたいってなることが増えました。

あと、朝食欲が無くなりました。

とにかく全体的に食べれなくなった。

 

体の表面の変化としては、髭が伸び始めた。

脱毛してるからホント数本なんだけど、前より伸びが早くなりましたね。

胸は少し小さくなったけどそこまで変わらず。

乳汁も量は減りましたが相変わらず出てます。

 

まぁ、着々と男っぽくなってますよね、そりゃそうだ。

 

ただ、長年女性ホルモンを投与した結果、睾丸が委縮して男性ホルモンを生成する機能が落ちてるらしいので、昔のようにはならないだろうけど。

 

で、もう一つ大きな変化がありました。

精液が出るようになったんですよ。

以前はまったく何も出なかったんですが、パッチ止めて一週間くらいで出るようになりました。

どういうシステムかはよくわからないですが……

生殖機能はないと思いますけどね。まぁパイプカットしてるからホルモン云々は抜きにしても子供はできないわけですが。

性欲に関してはあまり変わらず、ただちょっと受け手欲は減ったかも……?

 

あとはちょっと行動的になったかもしれません。

それと、ややイライラしやすくなったんですが、これは単純にホルモンバランスが崩れたからかも。

 

 

とまぁ変化はこんな感じですねぇ。

女性らしさが減ってきてしまったので、やっぱまた投与再開したいなぁとか思いますが、ホルモン投与は継続することが大事なので、やったら止めない、止めるならもうしない。

なぜかというと、再開時の副作用というか体の負担がやばいから。

 

以前海外で生活したとき、一か月半注射ができないのでパッチだけで過ごしてたんですが、反動で男性ホルモンが出てたのか、性欲がやばくなりました。

そのころは注射してても女性化が全然進んでなかったせいもあるかもしれませんが。

で、帰国して注射再開したら副作用が重くて、とにかく不調の全部がパワーアップした感じでしんどかったです。

そこでいろいろ調べて、プラセンタ注射を一緒にすると副作用が抑えられると知り、たまたま通ってた病院がプラセンタやってたんで、一緒に打つことにしました。

確かに副作用楽になりましたし、肌がめっちゃ綺麗になりました。

これも女性化に拍車をかけた気はします。

 

綺麗になるだけならプラセンタだけでもいいかも、お金がかかること以外にリスクは感じられなかったし、女性ホルモン投与するより体にはいい。

ちなみにプラセンタは女性にもオススメです。というか本来は女性が打つもののようです。

ホルモンバランス整ってニキビ減りますよ。

 

 

 

さてさて、三回に分けて語ってきましたが、これが19歳から女性ホルモンの投与を始めて、去勢もSRSもしないまま35歳でホルモン投与をやめたMTF(MTX)の現状です。

16年間も続けてきたのがすごいって思ってます。

 

そして結論から言うと、ホルモン投与はオススメしません。

確かに女性っぽい体つきにはなりますが、これは正直かなり個人差があると思います。

効きの個人差もありますが、それ以上に、そもそもの見た目が女性化に向いてるかどうかは重要です。

女性ホルモンだけで女性化はできません、打てば女らしくなる魔法の薬ではありません。

多大なリスクを負って、女性化に向けての加速装置を手に入れる、みたいな感じです。

そもそも女性化への大きな決意と行動が伴わないと、ホルモン打ってもあまり意味ないです、それは私が実証しました。

 

あと、体格も身長も変わらないのは当然のこととして、声も体毛も変わりません。

声を変えるにはひたすら練習、積み重ねです。

体毛は単純にお金をかけて脱毛しましょう。

特にヒゲはものすごく効果があります。

あと二重まぶたにするプチ整形もオススメです、化粧が格段に楽になりますし、すっぴんでもそこそこ中性的になります。

 

そもそもの見た目がどれだけ中性的かっていうのはかなり重要。

そして、自分の見た目に合わせて、いかに理想的な女を目指すかではなく、いかにぱっと見女に見えるように服や化粧や髪形を選択して磨きをかけるか、だと思います。

 

これって、女性ホルモンなくてもできるんですよ。

 

特に声と化粧、脱毛とプチ整形は気持ちと時間とお金があればできます。

そして、女性ホルモンよりもそっちの方が女性として認識してもらえるようになります。

対自分であるならば女性ホルモンとSRSって選択肢になるんでしょうけど、対外的な部分を求めるなら、ホルモンはあまり重要ではないです。

 

一番重要なのは声だと思います。

 

そしてこれはお金もかかりません、今からでも始められる練習の積み重ねで手に入ります。

女性化したい人はここから始めるのをオススメしたい。

特に、性的指向が女性の方は、ホルモンあんまオススメしません。

 

 

今後もこういうトランスジェンダー的な事柄は書いていきたいな~と思います(`・ω・´)