自身の脂漏性皮膚炎の続き | 大阪弁天町の漢方薬局「廣田漢方堂薬局」のブログ

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前回のブログから日が経ち、どんどんと高温多湿になってきやがる。(季節的に)

 

石膏・知母の白虎湯の方意でコントロールできていたものが、アンコントローラブルになってきやがった。

 

しかも額という局所で。。。(その他の部位は今のところ大丈夫)

 

紫外線を受ける受けないにかかわらず、突発的に痒みが起こり、超局所的に紅斑が出現。

 

紅斑が出る部位は固定性で限局性。

 

外部環境が高温多湿になってきたことにって、そこだけが石膏・知母の薬対では対応できなくなっていると推察。

 

ようするに薬効成分の到達濃度がそこだけ低くて効き目が鈍いんじゃないの?

 

方意的には問題ないでしょ。

 

それからもう1つ。

 

炎症性物質の濃度が濃いかもしれんね。

 

ということで、通絡目的、抗炎症目的で地竜を追加。

 

さらに炎症性物質の掃除で黄連解毒湯を加味しようかと思ったけれど、大量の石膏に地竜と寒性の生薬にさらに冷やすのは自分が一番嫌う「氷伏」を起こす可能性があるというのが脳裏をよぎる。

 

自分自身でそれを使って、氷伏を起こすなんてことは考えられない(なぜなら暑がりだから・・・)だけれども、冷やすことでターゲットにしてる局所的な微小循環障害が解決できず、さらに悪化させる可能性があるなら、黄連解毒湯は避けるべきだろうと思い、却下。

 

なので代わりに温清飲を追加することに。

 

温清飲中の四物湯の温性がいい感じで氷伏を防ぎ、冷やすことによっての弊害をうまくコントロールしてくれるんじゃないと考えての選択。

 

 

まぁ、結果的にこれがドンピシャ。

 

額の局所性紅斑も高温多湿下で出ることはなくなり、再度のコントロール下におけた次第である。

 

空手の出稽古で、ホンマに汗が大量に出て熱中症になるんちゃうかっていうくらい熱い環境で練習させていただいたときにも局所性紅斑は出現しなかったので、紫外線だけに気を付けていたら外用薬も使わず、鱗屑も起こらずに過ごすことができている。

 

こういう季節的微調節が因時制宜というヤツになるのだね~。勉強になったわ。