母を思い出すお弁当 | 『命の授業』『5つの誓い』腰塚勇人

『命の授業』『5つの誓い』腰塚勇人

 体育教師がスキーでの事故をきっかけに、人生も人生観も大きく変わりました。今を自分らしく幸せに生きるためのヒントを普段の生活の中から紹介していきます。

母を思い出すお弁当

先日、名古屋での安全大会の講演
新横浜からの新幹線が11:30で
お昼ということもあり

たまには車内で駅弁でも食べようかなぁ~

そう思って売店に入って迷いなく手に取ってしまうのが
「崎陽軒のシウマイ弁当」

美味しいのは当たり前で
共稼ぎの母が家族のために赤いチャイナドレスを着て
横浜駅や関内駅の売店でシウマイやお弁当を
売っていました

40年経つ今でも
あの時の姿が目に焼き付いていますし
子どもながらに母親の姿を
恥ずかしいと思ったことが一度もなかったんです

それは私が高校生、大学生の時
お客さんとのやり取りを楽しそうに笑顔で
会話をしながらお弁当を売っている姿を見て

「お友だち? それともお得意さん?」

明らかに母からシウマイ弁当を買うために
わざわざ来ているお客さんを何人見ました

「私、この仕事大好きなのよねぇ~」

そんな言葉を子どもに聞かせてくれた母が誇りでしたし
「俺も自分が好き!」
と言える仕事に就こうと思いました

シウマイを初めて口にしたのは
おそらく私が幼稚園の時
シウマイ弁当は大学1年生の時、自分のバイト代で
買って食べたのが最初です

変わらぬ味と母との思い出いっぱいのお弁当
私のソウルフードです

人生最後の食事は?
と言われたら、おそらく選びます(笑)

今度は母に買ってきます
喜ぶだろうなぁ~

人生は思いで作り
できるだけ笑顔の思い出、たくさん作りたいです

今日も楽しく命を喜ばせます
感謝を込めて