存在価値を伝えてあげれば ~校長先生マジック〜 | 『命の授業』『5つの誓い』腰塚勇人

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 体育教師がスキーでの事故をきっかけに、人生も人生観も大きく変わりました。今を自分らしく幸せに生きるためのヒントを普段の生活の中から紹介していきます。

存在価値を伝えてあげれば ~校長先生マジック〜

昨日は7月23日のブログの記事
「信州大学に行きたい」の少年と校長先生に会いに
私の第二の人生がスタートした長野県佐久市まで
行ってきました

宮城県石巻の彼を校長先生に1年間、居候をお願いして
その1年間での彼の成長は目覚ましく
昨年の4月からは一人暮らしをしながら
昼間は校長先生の畑を手伝い、自分で生活費を稼ぎながら
高校生活もスタート

彼に会うのは1年ぶりで
中学校で不登校だった彼が石巻の親元を離れ
長野の佐久、それも見ず知らぬ方の家で生活するだけでも
すごいと思うのに、今では一人暮らしをして
自分で生活をしながら学校へ通う・・・

ここまで成長するか・・・ってくらい
自分に自信を持ちはじめてくれていて、正直ビックリ

彼の素直で誠実なところが
一番であることは間違いないのですが
やっぱりそこには校長先生マジックがあるんです

19年前、私がスキーの1級を取るのに
スクールで出会ったのがきっかけで、その時のレッスンが
とにかくポイントを分かりやすく
そんなところ見てくれているんだってくらい褒め上手
そして「ありがとう」を何回も言われ

1日のレッスンで自分の上達を実感でき
何より先生とのレッスンが楽しく、気もち良かったんです

「この先生にまた教わりたい!」とそれから
プライベートレッスンをお願いするようになりました

ケガをしたとき、佐久総合病院に
一番最初に飛んできてくれたのも校長先生でした

校長先生、マジックとは
その人の存在価値を認めてあげること

人は自分の存在に価値を感じるために
他者に対して優劣をつけます
ということは人からも優劣をつけられるということであり
劣のレッテルを貼られてしまうリスクを負って
生きていることとなり、自分の存在価値を失うかもしれない・・・

多くの人がそういう中で生きていますし
おそらく彼も不登校になった原因の一つが
劣のレッテルを張られ自分の存在価値を
見つけられなくなったからだと思います

その彼がここまで回復・成長を遂げられたのは校長先生の
「家に来てくれてありがとう」からはじまる
感謝の言葉のシャワーをたくさんかけられ続けたからであり
感謝される体感は人に存在価値を感じさせてくれます

そして彼も「ありがとうございます」を
本当に良く言うようになり
周りに感謝できる人は、周りに存在価値を感じる人を
間違いなく増やすことのできる生き方になり
周りからも応援されます

さらに校長先生は私のスキーのレッスンのときと同じように
彼のことをよく見ていて褒めるだけでなく
良いことは良い良い、悪いことは悪いを含め
リアルタイムで伝えてくれます

誰もが見てもらいたい、気にして欲しいという
気持ちがあるので、当然彼の中での存在価値は上がりますし
校長先生に対しての安心感と信頼感は益々強くなります

改めて校長先生マジックは大事だな~と思いましたし
自分が自分にできるようになると
自分の人生、元気に豊かになりますね

私は良くセルフハグをして
よく頑張っている自分にありがとうを言ってあげます

校長先生から
「お昼ご飯食べるだけのために神奈川から来たの?!」
って驚かれましたが

会いに行くってその人のことが大切だからであり
その人の存在価値を認め、あげてあげることだと
校長先生が教えてくれたんですよ・・・

あの集中治療室で一番苦しい時に
すっ飛んで来てくれたことは今でも忘れません

これからも彼を見守ってあげてください
私もまた来ます
命が喜んだ楽しいお昼ご飯でした
感謝を込めて