先を生きてきた者として 〜素敵なメンター〜 | 『命の授業』『5つの誓い』腰塚勇人

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 体育教師がスキーでの事故をきっかけに、人生も人生観も大きく変わりました。今を自分らしく幸せに生きるためのヒントを普段の生活の中から紹介していきます。

先を生きてきた者として ~素敵なメンター~



先日、講演後、私がメンターと慕う方と

駅で待ち合わせをして一緒に電車へ

ものすごく混んでいました


次の駅から赤ちゃんを抱っこして

ベビーカーと荷物を持った若いお母さんが

電車に申し訳なさそうに、ある意味大変そうに

乗ってこられました


何駅か過ぎ次に止まる駅のアナウンスが流れると

そのお母さんが降りる準備を始めました

するとメンターが私に

「このかばん、ちょっと持っていてくれますか」


?!


メンターはちょっとすみませんと言って

人をかき分け、お母さんの所へ行き

「あなたは赤ちゃんだけ抱っこして電車を降りなさい

 私が荷物は降ろしますから、荷物はこれだけですか」


メンターのかばんと大きなスーツケースを

持っていた私は動けませんでした


いや、違います

動かなかったんです・・・

気づかなかったんです・・・

正直、気づけていても動けたかは分かりません・・・


「お気をつけてね」と言い

何もなかったように電車に乗ってきたメンターに

「ありがとうございます」と伝えると


子どもが小さいころの妻の姿を思い出しました

妻も同じようなことをしてもらったことがあると


今だって若い人たち、一生懸命に子育てをしています

先を生きてきた者として

年寄りができることで助けてやらなくては・・・

自分たちもしてきてもらったことですから

元気なうちしかできないですからねと


とても温かい気持ちになりましたし

素敵な先輩と一緒にいられる喜びを感じながらも

自分のことでまだまだいっぱいいっぱいで

アンテナが低く、動けない自分が

情けなくもなった出来事でした


学ぶはまねる

イイと思ったら次から行動

感じた動く


後ろ姿、行動で教え伝えてくれるメンターの存在は

本当にありがたいです


一週間が始まりました

今週も毎日、命を喜ばせながら生きていきます

いつも一緒にいなくてもメンターは見ています


感謝をこめて