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一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

このブログは小学生バレーボールチーム「矢口タートルズVC」の情報と、小学校教育に関する情報を発信しています。


ほぼ人生初と書いたのは、初ではなく2回目だからです。小学校2年生の夏休み、近所の友達と仮面ライダーごっこをしていて、団地の2階から「ライダー、ジャンプ!!」と言いながら2人で飛び降りたところ、2人とも着地に失敗して、私は腰の骨にヒビが入り、友達は左腕を骨折するという大失敗をしました。この時に3日間入院しました。先月、出身中学校の同窓会があり、先生方6名と60名以上の同級生が集いました。その際に、左腕を骨折した友達とも再会し、「あの時は俺たちバカだったよなぁ」「小2だから、仮面ライダーになりきっていたんだろうな」と談笑のネタになりました。

今回はそれ以来の入院で、結局4日目に退院となりましたが、手術翌日の3日目午後にはもう勘弁してくださいと言いたくなるほど退屈でした。ベッドに寝ているだけなので食欲も出ません。基本的に「出されたものはすべて食べる」という習慣で生きてきた人間で、ほんの少量の病院食くらいは全部食べるのが普通なのですが、さすがに3日目の昼夜と残してしまいましたね。

また、私は当初、ゆっくり寝ていられるし、せっかくだからホテルにでも来たつもりでいようなどと、お気楽に入院生活を始めました。しかし、ベッドであまり動けないため、3日目の午後から腰が痛くて痛くてたまらなくなる。手術した箇所も出血が止まっていないため、楽になるようにする動きも自由にできない。この入院生活4日間で、本を1冊読み切ろうと思っていましたが、体の状態がそれどころではない。写真のようなテレビを見るくらいしかやることがない。だったら熟睡したいなと思いましたが、病院という場所は静かなようで、そうではない。24時間、常にどこかからバイタルを測定しているピーピーという音が聞こえてくるし、廊下を徘徊している方を看護師さんが部屋に戻しているやり取りが聞こえてくるし、誰かの足音がいつも聞こえてくる。また、昼でも夜でも、いつドアをノックしてスタッフの方が入ってくるか分からない。そんな中ではなかなか熟睡は難しく、3泊4日中ずっとウトウト睡眠が続いていたようです。完全に睡眠不足です。

退院して自宅に帰り、西川ムアツ布団+トゥルースリーパー、特注低反発枕という、凝った感じの自分の布団に寝た瞬間、腰の痛みもたちまち消えて、ホッとひと安心。やっと眠りにつくことができた私でした。

ただいまこちらで、人生初の手術を受け、入院しています。
といってもかなり元気です。切ったところがチクチク痛んでいますけれど、大丈夫です。食事もバッチリ取れています。
なんといっても、手術を受けたのが今日ですから、ここに記事を書いていることで、元気さを伝えるねらいがあります。

良性の水腫があって、それが肥大化してきたため、切除手術することになりました。大きさは400ccあったそうで、この量を水風船にしたら、かなり大きいですね。

この時期での手術なので、もちろんミカサ杯教育大会に間に合います。

チームで使えるキャラクターイラストを生成AIに指示を出して作らせたところ、こんな画像データとなって出てきました。
スクールキャラクター「やぐらん」の画像を伝えて、これがバレーボールのアンダーハンドレシーブをしているイラストを作ってくださいとお願いしたら、10秒くらいで作り出してくれました。
自分自身がほとんど持ち得ていない技能を、生成AIに代理でやってもらうような使い方をすれば、いろいろな可能性が広がりそうです。授業で使っている教員や児童・生徒もどんどん増えている今、この技術を使うか避けるかで、とても大きな格差が生じるような気がしています。

先日、指導をしてくださったICT教育界大家の先生から指導していただいたことによると、コンピュータを人間の脳に近づける開発を続けていた人たちは、そのようなことは到底無理なことだということに気づき、開発をとっくに見限っている。やはり人間の脳の力をフル回転して、機械を操ることの方へシフトチェンジしている。これからしばらくの時代は、生成AIを避けて通ることができなくなるだろう。インターネットと同様に制止しようとしても止まることはないだろう。ならば有効活用して新たな学びを創造していくこと道を選んでもよいのではないだろうか、ということでした。

大きな金額の研究奨励費が出る、ある教育実践論文選考の上位にも、生成AIを活用した学習方法が選ばれています。もはや、使ったことがないとか、そんなものは必要ないとか言っていられる状況ではないようです。


下のようなイラストも作らせてみました。でも、なかなか自分のイメージしているイラストにはしてくれません。


都小連主催アンダー8大会に初出場しました。2年生以下の大会です。優勝を目指していましたが、優勝したチームにあと少しで追いつけるところまでがんばりましたが、その一歩が足りませんでした。それでも出場した6人がみんな活躍して、第3位になりました。

矢口 17-21 KMGチーム(江戸川区)
矢口 21-8 SGチーム(品川区)
矢口 21-12 SSチーム(江東区)

今日、矢口の1,2年生が会場の注目を一番集めた場面が、開会式のチーム紹介の場面でした。
3つの練習訓を元気いっぱい発表するわけですが、低学年でこのようなチーム紹介をできるのは、毎回の練習で練習訓を唱えている矢口タートルズしかないでしょう。

一 あいさつと感謝の気持ちをつねに忘れないこと
一 いつも元気に声を出し、笑顔でバレーを楽しむこと
一 全力、集中、励まし、ぜったいにあきらめない人間力をきたえること

これを6人で大きな声で紹介したもので、会場の皆さんから大きな拍手を受けていました。

これを矢口小学校から会場校に向かう井上車の中で、何回も練習したのです。
辰巳ジャンプを指導していた頃から、開会式でのチーム紹介だけは、日本一のレベルであって、いつも会場にいるすべての人の驚きの声をいただきます。

今日、矢口の子供たちは、その練習訓の三つめにある「ぜったいにあきらめない人間力」を優勝したチームとの試合で見せてくれました。相手の3人目のサーブがとても良くて、4-2から4-14まで10点差をつけられてしまいました。4-11の給水タイムアウトのときに、私から「君たち、あきらめるの?」と聞くと、「あきらめません!!!」と声をそろえて答えました。そして試合は、5-15、7-16、11-17と少しずつ追いかけはじめ、16-19と3点差まではいきました。あと一歩で逆転もありえたのですが、最後は17-21で負けてしまいました。

残りの2試合は、サーブでたくさん点を取れたので勝つことができ、2勝1敗で第3位という結果になりました。

アンダー8大会は優勝チームにも表彰状が出なかったので、第3位の表彰状と記念キーホルダーを私が作って、子供たちにプレゼントしたいと思います。

個人成績(第1位のみ)
サーブ得点率 T.Y 77.8%
サーブ成功率 T.Y 88.9%
サービスエース率 T.Y 77.8%
総得点 T.H 16点

写真のユニホームは都大会出場用に新調した、スクールカラーのオレンジを基調にした女子ユニホームです。今日がお披露目の日になりました。また、矢口タートルズの応援横断幕は、東京都立六郷工科高等学校のご支援により作成されています。これは矢口小学校で取り組んでいる、教科「おおたの未来づくり」と関連している教育連携から誕生したものなのです。ご存じない方には今ここでお伝えしておきます。

矢口の子供たちには、今年のあるひとつの目標がありました。それは、大田区内の混合の部に出場しているすべてのチームに、公式戦で勝利するという目標でした。

春季大会や東京新聞杯予選では、都大会出場にしているOチームに勝ちました。
東京都夏季大会では、それまで勝ったことのないAチームに勝って優勝しました。
MチームやTMチームには今年は負けていません。
残るは都大会出場しているTHチームになんとしても勝ちたいということで、モチベーションを保ち続けて今日をむかえました。

午前中に6チームを2つのリーグに分けて予選を行い、午後に順位決定戦という今日の秋季大会。午前中の予選リーグて目標のTHチームと決戦となりました。

記憶に残る大接戦となりましたので、今日はその経過を記録として書き残しておきます。

第1セット。スタートは五分五分の進行で5対5。ここから相手サーブに乱されるいつものパターンが出てしまい、7対13と離される。しかしなんとここでサーブ6番手の13番が、これまで打ったこともないようなスピードサーブを打って4連続サービスエースで12対13と追いつく。ここからは一進一退。15対15、18対17、最後20対17とセットポイントを取るも、20対19とされてタイムアウトを取る。この間がけっこう効くんですよね。相手がスパイクミスをしてくれて1セット先取。

第2セット。1セットと同じように前半4対9とリードされる。スパイクも決めて追いかけるが、9対13。1番のスパイク、3番のサービスエースなどで15対17まで迫る。しかし相手もスパイクをエースに集めて押し切る。16対21でフルセット。

第3セットも序盤から点を取り合う接戦模様。2対2、3対4、5対7と先行を許す。6-8でコートチェンジ。7-11と4点差をつけられ15点の3セット目としてはピンチを迎えた感じ。ここで5年生T.Hのサーブで10-11まで追い上げる。しかし相手サーブで崩されて10-13。サーブを切りたいので2回目のタイムアウトを取る。これが良かったのかサーブをミスしてくれた。11-13。そして今日、サーブを100%決めている男子F.Yのサーブとなる。なんとなんと4本中3本、サービスエースを決めて15-13と大逆転。F.Y君、完全にゾーンに入っていました。サーブが決まっても喜ぶのでもなく、最後まで冷静に打ち切りました。


夏休み前に行った大田区春季大会でも決勝戦に進みましたが、これで今回の秋季大会でも決勝戦を戦うことになりました。
決勝では、Aチームにこれまたフルセットの大接戦になりましたが、ブロックの高さにやられましたね。相手は極端な2-2-2レシーブフォーメーションで、スパイクのドライブ打ちや上手なフェイントができればたくさん点を取れたはずなのですが、そのような技術を身に付けるまでには、私の日ごろの指導が行き届かなかったので、とても惜しい準優勝でした。このような試合を勝ち抜くための試合巧者になるためには、毎週のように練習試合をしていかないとならない。最低でも年間200セット程度は様々なチームと試合をしないと、作戦面で勝てるようなチームにはならないのです。矢口タートルズのように内輪だけで練習を重ねてきたにもかかわらず、大田区2大会連続で決勝戦を戦えたことは、すべて子供たちの努力と、試合相手としてご協力いただいた大人チームの皆様のおかげだと感じています。

【サーブ得点率】
1位 O.M 75%
2位 T.H 60%
3位 I.H 54.5%

【サーブスエース率】
1位 O.M 75%
2位 I.A 35.7%
3位 F.Y 34.6%

【サーブ成功率】
1位 I.H Y.K 100%
3位 F.Y 96.2%

【スパイク成功率】
1位 I.H 75%
2位 F.Y 56.3%

【総得点】
1位 I.H 57点
2位 F.Y 32点
3位 T.H 18点


余談・・・10月中に、今日は練習だけだと思っていて、夜に「アンジュルム」のライブチケットを取っていたのですが、その後公式戦になったため、私自身の疲労回復のためと、プラス、ジャージでは行くのがさすがに気が引けたので、着替える時間がなく断念。ちょっとだけ残念でした。今年はライブに全然行けていない

思えば長い長い戦いだったなと思います。
私がこの学校に赴任した1年目の2019年から、「いつの日か再び都大会をねらえるようなチームを作ろう」と心に決めて、子供たちを観察してきました。その中で、当時小学校1年生だった今のエースアタッカーの飛びぬけた運動能力が目につきました。こんなに肩が強い1年生がこの学校にはいるんだ。この子を中心にしたチームを作ることができたら、辰巳ジャンプの時のようなバレーボールをすることができるだろうなと思っていました。
その夏休み。サマーワークショップという特色ある取組の中で、かつて私が初代監督をしていたお隣のTチームが、夏休みバレーボール教室を開催したので、お手伝いに参加した時、現中2でタートルズキャプテンを務めたF.Yさんを見付けました。このバレーボールセンスはなかなかの子だ、教えてみたいなとすぐに思いました。
2020年2月、コロナ問題が起こり、現場の長としてはバレーボールどころではなくなりました。この危機をどう乗り越えていくかに全力を注ぐ日々になってしまいました。ところがある日、PTAバレーボール部からの相談を受けました。部員が集まらず、解散の危機になってしまったというのです。そこで「私が子供を指導しますから、そこに集まってくる保護者をPTAバレー部に勧誘したらよいのではないですか。」と提案しました。この活動が2020年10月からスタートしました。

その頃の日記です。
2020年10月17日
いよいよ今日からジュニアバレーボール教室を開始した。
男子12名、女子5名の17名の参加。
協力してくれる大人のスタッフは5名来てくれた。
すでに2チーム組めるだけの人数がいる。
ただ4年生以下が13名。
だから基礎的な運動能力の底上げが、第一目標となる。

練習内容
・自己紹介
・あいさつの仕方
・コートの作り方
1 ラダートレーニング
2 ボール慣れのコーディネーショントレーニングを4種類
3 アンダーハンドパス
・片付け方

たったこれだけで、たちまち2時間終了。
時間が足りない。
週1回、2時間だけの活動。
それでも1歩目は踏み出せた。

こんな活動からスタートしました。それから4年間。親のPTAバレー部は残念ながら解散してしまいましたが、子供の矢口タートルズは本当に良いチームになりました。しょうがないかな。私は小学生バレーボールの指導者なので、小学生を育てることはできても、大人のしがらみの中では、とても指導する能力はありません。


さて、都大会出場決定戦で本当に残念な得失点差で敗退したため、早くも新チームを作り始めています。今日の東京新聞杯順位決定戦も、勝敗は度外視して。
ねらいは二つ。6年生が公式戦を楽しんでくれることと、新チームが公式戦を経験することでした。
そこで、1セット目は6年生主体のチーム、2セット目は新チームというパターンで、すべての試合をすることにしました。
すべての試合で3セットマッチするつもりでしたが、第一試合は1セット目の6年生チームよりも、負けることを想定していた2セット目の新チーム+αの方が相手を圧倒し、たった6点しか与えませんでした。これには驚きました。

午後の1位から3位リーグでもこの方針は変えず、1セット目は全員6年生、2セット目は新チーム主体、3セット目は都大会を目指した最強チームで試合をしました。
今日はプレッシャーが少ない試合だったからだと思いますが、この1、3セット目が抜群に強く、第二試合では、今年の大事な試合で2連敗してきた相手に、21-12、5-21、15-7と、1,3セット目を圧倒しました。こんなに強いチームが都大会に出られないなんて信じられないというくらいの完璧な試合ぶりでした。

最終的には東京新聞杯は東地区第7位という結果となりました。



今年1年間、個人的には「厄年というのは本当にあるんだな」と感じていました。

ミカサ杯教育大会を戦っている1月、父親を亡くし、葬儀を始め、様々な対応に追われました。足が不自由になってしまい、あまり動けなかったのに、最後にずっと入っていなかった風呂に、自力で入ったことで心臓に負担がかかり死亡したため、家族的には「最後は気持ちよく亡くなりたかったんだね」と、みんな納得したお別れでした。ただ、病院ではなく自宅で亡くなると、死因を明らかにするために警察を入れなくてはならなくなり、本当に大変だということを体験しました。

全日本予選を戦っていた5月、私自身が学校で突然吐血してしまい、緊急診断を受けた結果、ストレスからくる食道潰瘍の診断を受け、治療体制に入りました。しばらくの間、ほぼ運動禁止にもなり、練習内容の工夫をするしかありませんでした。

夏季大会の優勝と東京新聞杯都大会出場を何が何でも勝ち取ると決めて、8月中には日曜日以外練習を休まなかったその裏で、別の病が私におそいかかり、「できるだけ早く手術をしてください」と言われていました。しかし、悪性ではなく良性で命の心配が全くなかったので、夏季大会と東京新聞杯を優先して、あきらかに悪化していることを自覚しながらも、それを2か月間、先延ばしにし続けてきました。今週、その再受診に行きます。どこかで2日くらい入院になるかな。

大会のたびに、こんなに何かが起こるとことは、さすがに初めての経験でした。無理に無理を重ねてきたので、さすがに疲れましたね。


今日の個人成績 3位まで
【サーブ成功率】
1位 I.H T.K O.M 100%

【サービスエース率】
1位 I.H 51.6%
2位 N.S 40%
3位 T.K 33.3%

【サーブ得点率】
1位 I.H 74.2%
2位 F.Y 70%
3位 T.K 66.7%

【スパイク成功率】
1位 F.Y 83.3%
2位 I.H 72.4%
3位 N.A 50%

【総得点】
1位 I.H 44点
2位 F.Y 24点
3位 N.A 7点
まず、ジュニファイ戦の第1セット。自分たちのセットポイントという大事な時に、私がサーブミスしてしまった。それはずっと悔いとして残ってしまう。この時にサービスエースだったら、都大会出場だった。これは本当に大反省。

そして馬込戦の第1セット。追い込まれた状態のサーブだったが、今までで一番強い気持ちで、一番の思い切りさで打ったら、練習でも打ったことのないサーブが何本か打てた。大四戦でもエースの2番からサービスエースをとることができた。これは本当に6年生最後の都大会チャンスで出せて良かったと思う。

そして今まで、大人の方々が、この試合の勝利を目標にする私たちの相手をしてくださった大四戦。大人の方々との練習の成果が出た。2-0の勝利だった。ジュニファイ戦で敗戦してしまって、後がなくなった矢口は、1セットも落とせないという本当に追い込まれた。それをみんなが自分にきびしくし、強気で試合の相手を攻めていったため、勝つことができた。

が、得失点差で大四にあと8点足りず、都大会をのがしてしまった。
泣いている人がいた。私は「君たちは都大会に出たみたいな試合をした。」という先生の話に、涙が出てきた。もちろん都大会に出られなかったことは悔しい。本当に今まで協力してくださった大人の方々、そして今まで指導してくださった先生に、感謝の気持ちでいっぱい。

私たちは都大会に出られなかった。でも、今日の試合でチームは今までで一番強い気持ちで戦うことができた。これは良い経験だった。追い込まれて、強い気持ちだったら勝てるということが分かった。この悔しい経験と、追い込みに勝った経験を、今後も記憶に残しておく。(6年キャプテン N.S)
私が目指しているチームは、岡山県の大元スポーツ少年団のような、誰もが応援したくなるチームでした。この「誰もが」というのは、自分のチーム関係者だけでなく、体育館にいて試合を見ているすべての人たち、さらにはバレーボール関係者ではない人までも、誰もが応援したくなるチームという意味です。今日はこれまで切磋琢磨してきた区内の他チームの保護者の方が、わざわざ矢口の試合を、差し入れ付きで見に来てくれました。この一点をもって、矢口の子供たちはよく頑張っていると言っていいと思います。Tチームエースアタッカーの保護者様、応援に来てくださったこと、私の生涯の記憶に残させていただきます。そして、今後の指導の財産にさせていただきます。ありがとうございました。

ただ、私個人としてとても残念だったのは、チーム関係者以外の、自校の教職員やPTAの方々が一人も応援に来てくれなかったことです。このことをものすごく反省しました。情報発信の仕方が甘かったのかな。普段の練習をもっともっと宣伝しておけばよかったな。そういえば、夏季大会優勝したこともPTAの皆さんも地域の皆さんも知らなかったな。矢口タートルズ内でさえ、全員総出で応援してくれる組織には残念ながらできなかったな。このブログだけでなく、学校サイトも更新して、これでもかと情報発信しているのにな。他校の校長からは、私が何も言わなくても学校サイトを見てくれていて、「夏季大会優勝おめでとう」と言われるのに、チームはPTA組織なのにPTA会員が知らない。まいったな。けっきょくは他人事か。大人の心のつながりが本当に薄いな。
夏休み返上で、こんなに子供たちが頑張っていて、その一番大事な勝負の日なのに、自校からは誰一人も応援に来てくれなかった。ああ、そうなんだな、失敗したな、私がここにいる意味はこれでなくなったのかな、とても寂しく思っていました。

他のサークル等からは、私が心から休みたいのに、「選手として試合に出てください」とか「校長、活動を見に来てください。」と言われるため、毎年行っていることが数多くある。それなのに、その見返りに今日のような真剣勝負の試合を応援してくれるという組織にはなっていない。無関心。私がもっとも嫌うこと。それを生み出しているのも私自身???だったら全力で頑張っている子供の妨げになっているのも私のやり方が原因???

このチームの活動は、いろいろなPTA組織活動が行きづまっている中で、親子バレーボール同好会という、どの学校にも無い、新しいサークル活動の形を提案をし続けてきたつもりです。PTAはもっともっとサークル活動を増やしていけば、主体性のある組織にできると提案し続けてきました。だから、決して自分の趣味だけで取り組んできただけではない。こうした活動形態が広がっていけば、PTA活動の新しい流れができる。そこに気付いてほしいという思いを、ずっとずっと心に秘めてきました。残念ながら、それは私個人の思いに終わるようです。他のサークル活動を同じように推進できる人がいない。

そうです。私は、今日の試合の午後には、ありえないほどの大応援団が来てくれることを、心から期待していたのです。それが実現すれば、子供たちは最高に幸せだっただろうな。1試合目に調子が出なくて想定外の敗戦をしてしまい、2、3試合目を全セット勝利、さらに得点率で上回って都大会を勝ち取らなくてはならないという本当に厳しい状況への勝負にすべてをかけた子供たち。午前中にトップチームと28点差という逆転不可能な得失点差を付けられ、それでもあきらめないで、必死に得失点差をうめようと頑張った子供たち。あと8点差までは追いかけた。これはすごいことだと思います。
こんなに厳しい勝負の場に、たった一人でも、バレー部関係者以外の応援団がいたら、子供たちのこれからの人生の大きな力になっただろうに。ああ、これが矢口地域の限界だったんだなと思ってしまいました。誰か一人でも挑戦する子供たちの姿にひと言、声をかけてくれるだけでも、子供たちは嬉しかっただろうに。組織形態やスローガンばかりを考えるのではなく、そういう思いが、あなた方の主張している「子供たちの幸せのために」なんじゃないかと私は気付いてほしいのです。

矢口タートルズの子供たちよ。都大会に出場するチームに、最後の試合で完璧に勝利した経験は、君たちの一生の自信にするとよいです。君たちは都大会出場以上の経験をすることができましたよ。そんな君たちにこの曲を贈ります。

【MUSIC VIDEO】君に捧げる応援歌 / HIPPY


得点差は次の通りでした。
1位 Oチーム 得点119点 失点93点 得失点率 1.28 得失点差26点
2位 矢口 得点123点 失点105点 得失点率 1.17 得失点差18点

矢口 2{21-12、21-14}0 Mチーム
矢口 2{21-19、21-16}0 Oチーム
この4セットで、あと8点差を追いつけたら都大会出場でした。
また、Oチームとの試合で、合計失点を5点少なくできたら都大会でした。
足りなかったのは1セットにつき2点。泣きたくなるような得失点差でした。
正直、Oチームとの試合の2セット目の終盤、頑張る君たちの姿に、私は涙を必死にこらえていました。
指導者たるもの、勝っていっしょに涙するのはあったとしても、都大会出場を逃したのは自分の責任だから、次につながるように冷静さを保とうと必死だったのです。

最後の勝負で、攻めて攻めて攻めぬいた矢口っ子たちに、心から拍手を送ります。


【サーブ成功率】チーム82%・・・負けた最大の原因
1位 I.H 92.9%
2位 N.A 92.3%
3位 T.H 83,3%
以下、80%以下。

【サービスエース率】チーム28.7%・・・まあまあ
1位 N.A 38.5%
2位 T.H 37.5%
3位 T.A I.A 33,3%

【サーブ得点率】チーム57.4%・・・まあまあ
1位 N.A 69.2%
2位 I.A 66.7%
3位 T.H 62.5%

【スパイク成功率】チーム81%・・・過去第2位
1位 I.H 86.5%
2位 F.Y 73.3%
3位 N.A 25%

【総得点】
1位 I.H 48点
2位 N.A 19点
3位 T.H 15点
応援!応援!
がんばれ!矢口タートルズ!

「負けないで」Music Video


billboard classics「ZARD 30th anniversary premium symphonic concert ~永遠~」ダイジェスト


ZARDの曲はすべて人生の応援歌です。
ちなみに2つ目の映像のライブには、私は参加していました。
岡村孝子 夢をあきらめないで(映像 from LIVE2005)


6年生にとっては、いよいよ3日後に、最後の都大会出場をかけた最終決戦を迎えます。
夏休みにあれだけ頑張ってきた力を、この日にすべて出し切ってほしいと心から思います。
その応援歌として浮かんだのは、おだやかな曲ですが、「夢をあきらめないで」です。
私自身、岡村さんが白血病の闘病生活に入った直前の2018年にコンサートに行って、映像のように観客に手を振ってエールを送ってくれる岡村孝子さんの姿を目に焼き付けています。
子供たちに私がしてあげられることはもうありません。全力を出せるように応援することだけです。
夢をあきらめないで、瞳を輝かせながら、思い切り試合をしてほしいと思います。

岡村孝子 「夢をあきらめないで」OFFICIAL MUSIC VIDEO