「今日の話は、なぜ大会に出るのかということです。大会に出れば、勝ち負けがついてきます。当然、うちのチームも勝つことを目標にしているし、さらに優勝もねらおうとしている。でも、それ以上に大事なことがあります。優勝したいという目標をもつと、苦しくても練習を頑張れる。もっとうまくなりたい、もっと強くなりたいと、目標に向かって努力するようになる。君たちも今、目標を意識して練習しているから、この3週間でどんどんうまくなった。今日も昨日よりも強いサーブを打てるようになった。大会で勝ちたいという目標は、自分たちをいっきに成長させてくれる。このことが一番大事なのです。」
これが今日の練習最後にした話でした。
今日もアンダー10大会に向けて練習しました。とにかくサーブで点を取ることばかり考えて指導しています。おそらく矢口が点を連続で取ったと思ったら、次は相手に連続で取られるというゲーム展開になると予想して、安全サーブではなく、サービスエースを取れるサーブ、しかもできるだけミスを少なくおさえる。そのための練習をしています。
中心メンバーには、今日からネットの白帯をねらって打たせています。山なりのサーブはいらない、低くて速いサーブを打ちなさいとくり返して伝えています。素直さは天下一品の矢口っ子ですから、私から言われれば一生懸命考えるし工夫もします。その結果、毎日1~2人が新サーブを打ち始めています。
なにしろ身長140センチ台がいないというかわいいチームです。
時を戻せ!
20年前なら、たぶん私が“ミニモニタートルズ”と名付けていたことでしょう。
ネットの上に手が出る子など一人もいない。そんな子供たちが大会で勝負を仕掛けるのですよ。こんなに応援したくなるバレーボールの試合がありますか? 決してないでしょう。そして、4年生たちにとっては、最初で最後のアンダー10大会出場になります。来年は出たくても出られません。ですから、4年生は悔いなく試合できるようにするために、苦しくて泣きたくなるほど練習してみればよいのではないでしょうか。
私からやらされるのではなく、
「先生! 練習をつけてください!」
と自分にきびしく練習できると、きっと人生の貴重な体験をつむことができるでしょう。
さて、保護者の皆様に参考情報です。
辰巳ジャンプの最強時代(平均身長160センチチーム)を築いた頃、このブログを4年生の子供たちの中の中心メンバーは熟読していました。4年生には難しくて読めないではなく、その中心メンバーたちは、頭も良かったのです。担任していたのは私です。最強チームを作るために当時の校長と交渉して担任にしてもらいました。私が授業をするのですから、圧倒的な知識を身につけさせ、4年生が学校全体を動かすよとリーダーシップを育て、バレーボールにいかす。つまり朝8時から夕方18時まで、毎日私と共にあり、土日も私と共にバレーボール練習をしている子供たち。家庭によっては父親よりも、私と一緒にいる時間が長いという徹底した指導をしていましたから、強くもなります。
2003年の記事へリンク
12月30日まで練習していた4年生の記事
そんなことをしてきた結果、今年も夏休み練習が、あのようになっていくわけです。悪しからず。