
本校の特色ある教育活動のひとつである「お米学習プロジェクト」のまとめを今日は行いました。
5年生が学んできたことを、4年生に向けてブース発表する学習交流会でした。
年度当初は、4~5月に臨時休校をしました関係で、はたしてお米を育てられるのかという心配がありましたが、田や起こしや代掻きについては、教員が行ったり、たま書店の店長さんをはじめとする地域の方々の協力もあったりして何とかしました。
田植えについては、この作業だけは児童に体験してもらわないと、学習する意味がないため、5年生児童有志を集めて活動させました。
その後、順調にお米は育ち、稲刈りから脱穀、精米までの過程を5年生は2学期に体験。
今日はその活動を社会科の学習と総合的な学習に時間の教科横断的に発展させた内容の発表会をしていました。
日本や世界のお米事情や農家の現状などをインターネット情報も含めて調べ、4年生にも分かるようにプレゼンテーションしていきました。
さて、校長の私としては、この「お米プロジェクト学習」については、もっと実感の伴う形に学ぶ方法を昇華させる必要があると課題意識をもっています。
本来であれば、種もみからの発芽から体験学習をスタートし、収穫はするものの、最後には一部の種もみを残していくという稲作本来の農作業全過程を体験すべきだと思っています。
せっかく大きな田んぼをもっている貴重な環境の学校だからこそできることに挑戦することが、ESD(持続可能な開発のための教育)という考え方からしても、必要なことだと思います。
我らが田んぼで稲を育てていく中で、児童が課題を見つけ、調べ、解決し、次の計画を立てる。そうした学習によって、矢口の田んぼが年々良くなっていくという問題解決サイクルの学習形態に変えねばなりません。
さらなる地域の方々のご協力をいただければ幸いです。