
朝の登校時間に校門で挨拶をしていると、1年生がよく話しかけてきます。
1年生「おはようございます。校長先生、あのね、昨日ね、お寿司屋さんに行って、真鯛を6つも食べたんだよ。」
校長 「へえ、そんなにたくさん食べたんだね。よほどおいしかったんだね。」
1年生「うん、すごくおいしかったよ。」
校長 「どこのお寿司屋さんで食べたの?」
1年生「あのね、あそこの大きな道のところにあるお寿司屋さんで食べたの。」
校長 「そうか、そんなにおいしいなら、校長先生も行ってみようかな。」
1年生「うん、校長先生、ぜったい行った方がいいよ。」
また、1年生はアサガオを育てていますので、こんな会話もよくあります。
1年生「校長先生、見てください。私のアサガオがたくさん咲きました。」
校長 「どれどれ・・・・・うわあ、本当にたくさん咲いているね。よかったね。」
1年生「毎日お水をあげたから、大きくなったんだよ。」
校長 「きっとそうだね。一生懸命お世話をすると、アサガオも喜ぶよね。」
1年生「こっちにあるのは何のお花ですか?」
校長 「これはヒマワリだね。みんなの背の高さよりも大きいね。」
1年生「(自分たちの身長と比べながら)どのくらいあるんですか?」
校長 「今は1メートル70センチくらいあるよ。これからもっと大きくなるよ。」
1年生「へえ、ヒマワリってすごいね。」
小学校の教育、特に低学年では、このような「自然との関わり」「自然との出会い」によって、知識だけではない、言葉にはできないような感動や驚きが、無意識のうちに子供たちの心の宝物となっていきます。
矢口小学校の場合、こうした低学年時代の町との出会いや豊かな自然との関わり体験を心の栄養にして、3年生の「矢口渡商店街見学」や、本校の特色ある教育活動である5年生での「矢口の田んぼ学習」、6年生の自発的な「野菜栽培活動」へと縦系統で結び付いていきます。