(1)風を計算しながらパスの高さを調整するとつながる。
(2)強い風が吹いている中でのパスだから、100回続けるためには対人の距離を調整する必要がある。
(3)パスの出し手だけでなく、受け手の方もパスの「的」になれるように工夫してあげることで、パスがつながる。
(4)ランニングパスの最中に「指示の声」をみんなが出すことで集中力が高まる。
(5)ボールが後ろに飛んできた時には、真後ろに下がらず、横向きで下がれば難しいボールにも対応できる。
私がアドバイスしたことは基本中の基本ばかりですが、分かりやすい例え話をしながら、あらためて確認してあげることで、子どもたちの脳に「気づき」が生まれ、自分たちのするべきことが腑に落ちて、劇的に技術が上がるという場面を垣間見ることができました。
今日の子どもたちの姿からも感じることですが、今の教育に必要なものは指導の中でいかに「気づき」を生み出してあげられるかにかかっていると思います。「気づき」が生まれた瞬間に脳が活性化され、持てる能力がフル回転で発揮されるようになります。これを繰り返していくと、もう一度「気づき経験」をしてみたい、「成功体験をしてみたい」という欲求が生じ、練習や勉強がやめられなくなる子どもにと、誰かに言われなくても勉強し、練習し、最高の自発力を発揮するような子どもにと育っていきます。辰巳ジャンプの練習訓には「人に言われず進んで行動、全力プレーを心がけること」とあります。この練習訓にある選手に育てるためにも「気づきの力」を意識した指導方法をもっともっと開発していくことが辰巳ジャンプの指導には必要です。
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