辰巳ジャンプはチーム史上、最も経験値の浅いチーム状況で挑んでいます。バレーボール経験が半年もない子をアタッカーとして打たせているようなチームは、私の監督経験で初めてのことなのです。当然、勝ち負けよりも内容が大事で、今日の私の評価規準は「練習でやってきたことができているかどうか」でした。
残念ながら、子どもたちは本番の試合に心が舞い上がってしまい、練習試合で見せていたバレーボールができるようになったのは3試合目でした。まあ、こういうことを繰り返しながら成長していくので、終わったことは次への財産にすれば良いわけです。
試合が終わった後、まだ少し時間があったので、すぐには帰らずに練習をさせてもらいました。私が大会当日に練習をしてから帰ろうという気持ちになったこと、なんと6年ぶりなのです。それほど今の子どもたちには可能性を感じています。何よりもありがたいのは、みんな純粋にバレーボール大好き小学生なことです。それに加えて、笑顔がとっても素敵な子どもたちだからです。いつまでも一緒に練習していたいと思わせる子どもたちだからです。
さて、江東区チームの最大の特徴は、指導者同士の指導法交流に壁がないということです。公式戦という真剣勝負の今日もそれは変わることなく、共に昼食をとりながら大切な意見交換をすることができました。私の信条として、「記憶は逃がすな」「記憶は書きとめよ」というものがあります。その信条に従って、今日もこのブログに記録をしておきます。
一般論ですが、とかく小学生スポーツの指導者は、子どもたちの感覚や実態を見つめずに、自分の感覚や願いを先行させて練習を増やしていこうとする傾向がないわけではありません。ところがそれについてくることができず、スポーツをすることをあきらめてしまう子がいることも事実でしょう。子どものスポーツは大人の満足のためにあるのではなく、子どもたちの願いを満たしてあげるためにあるのであり、私たち指導者は与えられた条件の中で、最大の成長をさせてあげられるように工夫に次ぐ工夫をしなくてはならない。
また、子どもたちが「もっと練習をしたい」と思えるような指導をしていくことが大事である。大きな災害が起こってしまい、どのチームも練習時間が短くなってしまった現状の中で、どのような形であっても子どもたち自身が「練習したい!うまくなりたい!」「練習や試合が楽しくて楽しくてやめられない。」と感じられるような指導をしてあげたい。しかも試合で自分たちの思い通りのバレーボールができるようにしてあげたい。
要するに、小学生スポーツ指導の一切は、「子どもの気持ち」という原点から考えていかなくてはならないということです。
このようなことを語り合えるのが小学生バレーボールの指導者です。
ゴールデンウイークをレジャーでのんびり過ごすことも、大人のメンタルヘルスから考えて大事なことですが、そういう一般的な生活から少し離れて、自分が指導をしたことが明確に結果に顕れる小学生スポーツ(ボランティア活動)に時間を使い、たちまち成長していく子どもたちと一緒に休日を過ごせるということ。やっている人間にしか分からないことだと思いますが、最高に充実した休日だと感じられます。
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