
もう2週間も前のことになります。5月27日、日本武道館で開催された「ZARD What a beautiful memory 2009」に参加してきました。2007年5月27日に亡くなられた坂井泉水さんの3回忌コンサートになります。
会場には全国から集った9000人のファンで満席でした。しかも抽選で券を手に入れられなかった方々もいるようですから、ZARD人気はいまだに健全のようです。
コンサートはこれまで未公開だった映像が数々映されて、ZARD坂井泉水ファンにはたまらない内容でした。
私、坂井泉水人気って、最新の認知科学のメタファーとしてけっこう使えると思うんです。なぜなら、彼女はもう亡くなって存在しないのに、ファン層が広がっているんですから。いったい何が起こっていると考えたら良いのでしょうか?
泉水さんは亡くなる前は「なぞの存在」でした。メディアに露出しないので、存在自体を疑うような論調まであったくらいです。つまり存在に「臨場感」がなかったのです。ところが突然の死を目の当たりにした私達ファンは、その死によって泉水さんの存在感を強烈に心に刻み込んだのです。皮肉なことに、生前よりも死後の方がその存在に対する臨場感が高まったという結果となりました。
さらに平成19年6月27日に青山斎場で行われた音楽葬、その後に続く数々の追悼ライブで「秘蔵の映像」が次々と公開されるたびに、泉水さんの姿が目に心に焼き付き、私達の情報空間の中に、高い臨場感を持って存在し続けることになったわけです。
認知科学では物質的な存在感よりも強い情報の方がリアリティがある。例えば、感動的な映画・・・「余命一ヶ月の花嫁」や「Rookeis」などを見ている時、スクリーンに映っているのは物質的には単なる「光」ですが、そこに強力な情報が流されているので、観ている人は感動の涙すら流します。普段は流したことのないような涙が流れてしまいます。映画の情報に強烈な臨場感を感じるからこそ流れる涙です。
同じように、ZARDライブでの坂井泉水さんの秘蔵映像は、私達ファンにはまるで今でも生きているかのようにリアルな感覚として迫ってくるわけです。
先日亡くなられた忌野 清志郎さんについても、きっと同じようなことが起こるでしょう。
さて、2011年には「ZARDデビュー20周年ライブ」を開催することが予告されました。私に、またひとつの目標ポイントができました。この日までにどうなっているかを決めておきたいと思います。
このDVDは最初で最後になってしまった2004年ZARD全国ツアーを収録してあるものです。井上の宝です。
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