26日の基礎講座でのご質問にお答えします | 一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

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このブログは小学生バレーボールチーム「矢口タートルズVC」の情報と、小学校教育に関する情報を発信しています。

 26日に開催した「マインドマップ講座(井上編)」のアンケートにあったご質問にお答えするチャンスがなかなかないので、このブログ内で可能な限りお答えしたいと思います。



(Q1)イメージを描くことについて?

 文字を書くことに集中しすぎて絵を描くことや絵文字を忘れてしまいます。でも集中が途切れるのも嫌なので、その場合どうセーブしたらよいでしょうか?

(A1)セーブしなくてOKです。

 そのまま文字だけでかいていっても大丈夫です。全部かいた後に、イメージをちりばめて仕上げるという方法もありです。マインドマップをかき慣れてくると、文字では表せないようなことも出てきます。その時にイメージで描くことになります。
 また、イメージを描くことに慣れるトレーニングとして私がお薦めしたいのは、教育テレビの15分間番組を視聴しながら、文字を使わずにマインドマップを描くことです。



(Q2)セントラルイメージについて?

 セントラルイメージをインパクトがあるように描きたいのですが、その方法は?

(A2)描けるようになることを楽しみに待ちましょう

 何にしてもたくさん描くことが一番です。私自身もたくさん描いているうちに、突然「あれ?描けちゃったな・・・」ということがありました。上手下手はマインドマップにはありません。描けば描くほど自分自身が向上します。きっとそのうちに自分でも納得するセントラルイメージを描けるようになると思います。
 それから、筆記用具を工夫することも効果的です。色鉛筆や絵の具、クレヨン、時には切り絵や写真を使っても良いと私は思っています。



(Q3)授業実践について

 MMを使った授業の実践例をもっと知りたい。各教科での活用法は?

(A3)このブログをご覧下さい。

 授業例については、このブログの「カテゴリー」のところからご覧下さい。
 また、井上を呼んでいただければいくらでも授業例を紹介することはできます。私の実践事例だけでなく、他の先生の事例もご紹介できますので、ご活用下さいませ。



(Q4)国語の授業の流れについて

 マインドマップで読解をしてから要点をまとめる。取材をしてから文章化する。というとらえ方で良いのでしょうか?

(A4)授業のねらいからの逆算が大事

 マインドマップで何もかもできるわけではないということを自覚していなくてはならないと思います。1時間1時間の授業には「ねらい」があります。その「ねらい」を達成するためにはどうしたら良いのかを考えるのが大事だと思います。
 「ねらい」からの逆算をすることで、どの位置でマインドマップを使うと効果的かを決めていけば良いと思います。
 読解をするためにマインドマップを使うこともあるでしょうし、従来の方法で読解をした後に、学習をまとめるためにマインドマップを使う方法もあるでしょう。




(Q5)かいたものが良いのかどうか?

 これでいいのかな?と思ってしまう。もっときれいにかけるようになりたいです。

(A5)フェローに見てもらうことが大事です

 自分の描いたマインドマップがそれで良いのかどうか分からないというお気持ち、よく理解できます。というのも、私自身がそうだったからです。どこをどう直したら良くなるのか判断できないですよね。
 私はそれを解決するために、定期的に研修を受け、自分の描いたマインドマップを評価してもらいました。誘われて行ったのではなく、自分から申し込んで学びました。遠慮せずにどんどん見てもらうことをお勧めします。
 また、いろんな方のマインドマップを見ることも大事です。マインドマップつながりの先生ネットワークを求めてみるのも良いと思います。




(Q6)ペンについて

 かきやすいので、ついついボールペン(6色)だけでかいてしまうのですが、もっと色を塗りやすいものを使った方がよいのでしょうか?

(A6)道具は大事です

 思考を促すツールなのだからペンは何でも良いのではないかと思われがちですが、私はできるだけ質の良いペンを使う方が良いと思っています。習字だって良い筆を使った方が上手な字を書けますし、私の得意な卓球でも、安いラケットではダメです。
 私の経験からくる考えですので、全員に当てはまるわけではないとは思いますが、イメージを重要視するマインドマップなだけに、ボールペンだけでは自分のイメージを広げることが難しいのではないかと感じます。
 でも、急がなくてはならないような場面では6色ボールペンが有効ですね。私も活用しています。




(Q7)マインドマップに差が出る

 子どもに描かせた時に差が大きかったのですが、その点をどう考えたらよいでしょうか?

(A7)差が出るのはマインドマップだけではありません

 これは教師が錯覚してしまう大きな問題です。しかしそのくらいに大きな希望を私たち教師は持っていた方が良いです。
 マインドマップの効果が大きいために、マインドマップを使うと100%の子どもが素晴らしいマインドマップを描くようになるという現実離れした錯覚を起こしてしまいがちです。
 よく考えてみてください。どんな授業をしても、どんな手法を使っても、100%の子どもが1年中すごい学習成果を上げるなどということがあるのでしょうか? ありえませんよね。
 また、何を持って「差」と称しているのかも考えなくてはいけません。マップのきれいさなのか? 出てきた言葉やイメージの豊富さなのか? それともマインドマップへの興味の差なのか? 私たち教師は多角的に子ども達を見てあげなくてはなりません。
 マインドマップをうまく描けなくても、算数の問題は満点の子だっています。体育をしたら飛び抜ける子もいます。学校の学習の中で、その子の良さをどれだけ見つけて、本人に自覚してもらうかが大事だと私は思います。

 マインドマップにも差が出るでしょう。大人が描いているマインドマップだって差がありますし。でも人と比べても意味がありません。要するにマインドマップを活用して何をしていくかが大事だと思うわけです。




(Q8)子どもへの言葉かけ

 子どもが描いた事への言葉かけ(アドバイス)はどうしたら良いでしょう? まずは自分が使いこなせるようになってからの問題だとは思いますが・・・

(A8)ポジティブに、臨機応変に!

 おっしゃる通りで、まずは先生がマインドマップを使いこなせることが大事です。社会の様々な分野で活用されて成果をあげているツールですから、教師という仕事に役に立つに決まっています。1日最低1枚を目標に楽しんで下さい。
 ご家庭で、お子様の話を聞いてあげながら、マインドマップに一緒に描いていくのも楽しいですね。

 小学生の子どもへのアドバイスで、絶対にやってはいけないことがあります。
 「描いたものを否定する」
 これです。

 否定されたら子ども達は描くのが嫌になります。当たり前の話のように聞こえるでしょうが、この否定してしまう大人はかなり多いんです。
 「マインドマップのルールとちがうわよ。」
 「もっとイメージを描かないとダメだ。」
 「放射思考なんだから、直線でつなげちゃダメなんだぞ。」
 子どもに教える立場の人間は、この種類の言葉をなぜか言いたくなってきてしまう習性があると感じませんか。本当に気をつけたいことだと私は思っています。



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