子ども達を完全に話の中に取り込んでいくために私がやることがある。まずはカーテンを閉めることは当たり前。次に教卓の上に正座する。そんなことをする教師は滅多にいないので、これだけで小学生はビックリする。そしてどんな話が始まるのか、アドレナリン全開で聞くようになる。
私がこの技を使うのは自前ではない。この技術の恩師がいる。中学の理科の先生である。この先生は落語研究会出身の方だった。その情報をつかんだ私たち生徒は、ある日「落語!落語!」の大合唱をして授業を妨害した(笑)。先生はその期待に応えて、教卓の上に正座して落語を披露してくださった。
ものすごく強烈な印象が私の心に残った。
さてさて、4年生の教室での出来事である。
教卓に正座した瞬間、子どもたちは「あ~!机の上に乗ってはいけないんだぁ~!」などと必ず言う。それでも続ける。4年生という学年に必ず話すのは、5年生で行く「林間学校」や「臨海学校」にまつわる怪談話である。
林間学校は深い森の中、修行をする若い僧侶が恋に落ちるが、その恋が破局して悲劇が起こるという設定で話をする。しかも現地取材をしているので、話が超具体的になる。
臨海学校では深い海の底では何が起こっているか、何がいるか分からないという話題で通す。海はいろんなことを想像していくだけで怖くなる。
前任校の4年生のクラスでこれをやった時、なんと後のロッカー上に置いてあった物が落ちた! さらに入口近くにあった習字用水黒板が倒れた! これは教室を恐怖のどん底に落とす出来事だった。
ポルターガイストなの?????
原因は今でも分からない。
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