著者は愛知県の私立豊川高校・数学の宮本延春(まさはる)先生である。
中学時代はオール1の成績。かけ算九九も2の段しかできない。漢字は自分の名前しか書けない。
信じがたいいじめにもあい、父親からは小4の時の悪い成績をなじられて、なんとランドセルを始め、すべての学用品を燃やされてしまう。
こういう世界が本当にあるんだ…正直そう思った。
20代前半まで生きることに意味を見出せなかった宮本氏が、アインシュタインのビデオを見たことをきっかけにして目的を持つことができる。ひとつのきっかけは多くの良き出会いを生み出す。
九九もできなかった青年が「努力」を知り、ひたすら勉強に励んだ結果、高校・大学・大学院を卒業。36才で母校の教員となる。
教育に携わる者、一読の価値ある書です。
![]() | 未来のきみが待つ場所へ 先生はいじめられっ子だった 宮本 延春 講談社 このアイテムの詳細を見る |