池田潔 氏(元 慶応大学教授)『自由と規律』より
「ドイツのフランクフルト市の警察犬を訓練する専門技師の話をきいたことがある。気分が秀れなかったり何か気懸かりなことのあるような日には、自分は訓練を休むことにしている。そのような時には、何かのはずみで訓練中、こちらがほんとうに怒ってしまうことがある。訓練過程にあっては、犬を叱ることは必要だし、鞭を使ったり、時によっては足で蹴らねばならない場合さえある。しかしただの一度でもこちらがほんとうに怒ってしまったら、もうその犬の訓練はおしまいである。犬がこちらを軽蔑するからである。軽蔑する人間の訓練など、犬でさえ受けつけるものではない。」
忍耐力を問われているのでしょう。
わかっていても、なかなかできないことだと思います。
「忍耐力=指導力」と自分に言い聞かせるつもりで書きました。