メンタリストで知られているDaigo氏の著書『超効率勉強法』より。効率的な勉強法を、大学が行った研究など根拠を示しながら述べています。

 本人の経験談ではないため、参考になるのではと思いますので、紹介します。


 

①自己超越目標を持つ

 自己超越目標とは、自分の身の丈を超えた大きな目標を持つこと。例えば「恵まれない人を救う仕事をしたい」「不公平な社会システムを変えるためにお金を稼ぎたい」など。

テキサス大学が行った実験は、「いまの社会の問題点を考えてみてください」などとという、自己超越的な課題のワークをした生徒は、そうでない生徒に比べてスマホのゲームなどに費やす時間が減り、数学や科学の勉強に取り組む時間が2倍に増加。成績も向上しました。

②他人に教えることを前提に

  A「この後にテストがある」と思いながら勉強する

  B「この後で他の学生に教えなければならない」と思いながら勉強する

 Bのほうが、内容を正確に思い出す確率が28%高かった。

③BGMは自然音だけにしよう

 「音楽を聴きながら勉強すると集中力がアップする」と言う人いますよね。それは、好きな音楽を聴いているから、気分がノリノリだと脳が勘違いしているだけ

風の音や鳥の鳴き声のような自然音だけは、人間の注意力を上げてくれます。

 理想のサイクルは

  ・勉強の10分前まで好きな曲を聴く

             ↓

  ・音楽を止めて勉強を始める

             ↓

  ・勉強の休憩中にまた好きな曲を聴く

 の繰り返し

④たった5分の運動で記憶力アップ

 ニュー・サウス・ウェールズ大学が、20代のの男女を対象に行った実験。全員に見知らぬ人物の顔写真を覚えさせた後、半分のグループにのみ歩行器具で5分ほど歩くよう指示。運動をした男性は10%、女性は50%も成績が高くなったそうです。

 より運動による学習効果を高めたい場合は、10分程度の中高強度身体活動。早歩きみたいに、ギリギリ息が切れないくらいの運動です。

⑤睡眠学習もアリ??

 復習に使うならアリです。

 スイス大学の研究。就寝前に学習CDを聴かせて学習させ、眠りに就いてから同じ音声を流し、翌日にテストを行ったところ、寝ながらオランダ語CDを聴いた学生は、起床後に単語を思い出す確率が10〜20%向上

 あくまでインプットしたものを寝ながら聴くということなので、復習です。

⑥苦手意識を消す

 ニューヨーク大学が1998年から2011年にかけて行われた学力テストのデータを調査。「女性は数学が苦手な生き物だ」との偏見を持つ教師に教わった生徒ほど、ハッキリと数学の成績が落ちていた

 別の大学の実験では、「自分は数学が得意だ」と思っていた学生は、実際には他の生徒より数学のスキルが低かったとしても、より粘り強く問題に取り組む姿勢が見られた。

 

 あくまで一例で、他にも科学的根拠をもって効果的な勉強法を紹介しています。

 ただし、あくまで「統計的にそういう結果が出ている」だけであって、必ずしも全員にフィットするとは限りません

 大切なのは、上記のような検証を自分で繰り返し行い、自分のベストな勉強法を見つけることです。

 くれぐれも1人の成功体験を鵜呑みにすることのないようにしましょう。