「トカゲのペンクル」
トカゲのペンクルは、ひなたぼっこをしていました。ふかふかタオルの上で、じっとしていました。すると、タオルはダンボール箱の中に入れられてしまいました。ペンクルはおどろきましたが、すぐにのんびりと思ったのでした。(まあ、なんとかなるよね)ダンボールはトラックにつまれ、長い時間ペンクルは眠っていました。次にペンクルが目を覚ますと、ペンクルをニコニコして見ている人間のおばあさんの顔がありました。『おや、元気なようだね。東京から、ようこそ。つかれたろうに。いま、自由にしてあげますよ』おばあさんはタオルをそっと持って、ペンクルを逃がしてくれました。(ありがとう、おばあさん)おばあさんは、電話をしています。『ああ、にもつ、とどいたよ。ありがとうねえ。┅┅じゃあ、ねえ』ペンクルは気ままに、そこからはなれました。ペンクルの知らない町。ペンクルは、わくわくしてきました。少し動いてみると、石のかべがありました。ペンクルは不思議な音が、ずっと気になっていました。石のかべをのぼると、目の前に海が広がりました。不思議な音は、波の音だったのです。夕陽が、きれいです。ペンクルは、しばらく夕陽の海を見ていました。そして、ペンクルは石のくぼみで眠りました。朝になりました。ペンクルは小さな虫を食べて、石のかべをのぼりました。すると、メスのトカゲがそこにいたのです。「はじめまして。わたしは、マカロン」「はじめまして。ぼくは、ペンクルだよ」ペンクルとマカロンは、ひなたぼっこをしながら、たくさんおしゃべりをしました。そして、ときどき虫を食べました。何度か鳥がきたので、ペンクルとマカロンは石のくぼみにかくれました。石のかべのくぼみは、たいへん役に立ちました。「ペンクル。わたし、ペンクルを好きになってしまったわ。ずっと、いっしょにいたいの。わたしと結婚しようよ」「うん。マカロンとなら、うれしい」そして、ペンクルとマカロンは、しあわせにくらしました。マカロンはたまごをうんで、ペンクルはおとうさんになりました。
(おしまい)