「Q」

彼女がQ

落ちた羽根のQ

笑えない仕草のQ

前髪に風を からませて

いつまでも橋を渡ろうとしない

帰宅途中の占い師が

小刻みにメールを打てば

Qは素知らぬ顔でカフェオレを飲む

もう Qには苦いサングラスも

もう Qには暗いダイヤモンドも

必要では無い

何もかもを ただ無表情のまま

不条理だと言い放っては

誰も居ない

それがQの現状

クイーンだった数年前

Qが香水をコレクションしていた頃も

彼女は鏡に映った孤独を裂いていた