年齢を重ねるとともにお尻の悩みをよく聞くようになります。
お尻がたれてきた、お尻が四角くなってきた
お尻が下がって足が短く見える
でも、80代でもお尻が下がっていない人もいます。
この差はいろいろなところから生まれます。
・膝を伸ばして歩いていない
・お腹に力が入らない
・姿勢が悪い
・呼吸が浅い
・座ると脚が開いてしまう
・座る時間が長い
など。
レッスン中にお尻の筋肉に効く運動をしていると
A:「効く〜!」ときつそうな顔をする人と
B:「・・・」何も感じない人
Bの方場合、運動フォームを正して「効く」感じをつかめる人と
フォームを修正しても、「どこに効いているかわからない人」と言う人がいます。
繰り返しやっているうちに、お尻の筋肉も目が覚めるだろうとか
動いてるけど感じていないだけだろうと思っていたのですが
長年グループレッスンに通ってくださっている方に許可を得てお尻を触らせてもらったら
わずかにしか動いていない・・・。
お尻の筋肉の代わりに脚の他の筋肉で代償していました。
「癒し」や「仲間づくり」、「体調改善」など、いろんな目的で参加してくださるグループレッスンでは、個人的に詳しくチェックすることが難しく、気がつけないことがあります。
それにしても、他の方はずいぶん体が変わっているのになぜだろうと思って調べたところ
「デッドバット症候群」という名前がでてきました。
直訳すると「お尻の筋肉が死んでいる」
筋肉は伸びたり縮んだりするのが仕事ですが、収縮能力を失っているということだそうです。
座る時間が長い生活も一つの原因のようです。動かしていないと、動かそうと思っても筋肉は動かなくなるのだと実感しました。
動いていない筋肉があれば、体を動かすために、他の筋肉の仕事が増える=疲れる ことになります。いろんなところに不調が出てくるでしょうね。
じゃあ、お尻の筋トレすればいい、と思うかもしれませんが
縮んだままの筋肉も、伸ばされっぱなしの筋肉も硬くなるので
まず筋肉に弾力を取り戻さなければいけません。
その後に、伸び縮みさせるトレーニングを続けることでお尻の筋肉が動きを思い出して、歳を重ねても若々しいお尻になってきます。
お尻の筋肉だけでなく、体全体を整えることも大切です。
自分の体をよく知って、80代でも後ろ姿、お尻が若い女性になりたいですね。