運動といえば

 

筋肉を使い、筋肉量を増やすとか

 

柔軟性を高め、怪我をしないようにするとか

 

肺や心臓を強くして、持久力をつける

 

と以前は考えていました。

 

 

10年前にヨガを勉強しよう、と思ったのは、「胃と肝臓の刺激法」「腎臓刺激法」など、内臓の不調を改善する運動があると知ったからです。

 

夫やいとこが腸、胃、膵臓の病気を持っていたので、改善方法をなんでも試してみようと思って、養成講座を受講しました。

 

夫は、腸の病気がひどくなると、おへその位置が横にずれていきました。そして、左のお尻だけが硬くなっていました。

 

毎回、そうなるので、内臓と筋肉には何か関係があるのだとずっと思っていました。

 

インターネットで「内臓と筋肉の関係」などと検索した時に、京都の腰痛専門の治療院に行き着きました。

 

7〜8年前だったと思います。いつかその先生のところへ行って話を聞きたいと思っていたら、その先生が運営する協会が大きくなり、4年前から講座を受けることにしました。

 

ベーシックコースでは、筋膜を使った治療

 

アドバンスコースでは、内臓治療

 

早くベーシックコースを終えて、内臓治療を学んで、夫の病気を直したいと思っていた頃に、夫が救急搬送されました。

 

救急搬送される前日に、お腹にふれたら、固くて太い棒のようなものが、右下から斜めにみぞおちの下にかけてありました。

 

救急対応してくれた先生に、「お腹の中に斜めに棒のような固いものがあったのですが」というと、「レントゲンには写っていません」と言われました。

 

大腸の位置ではない、一体なんだろうと思っていました。

 

2ヶ月前から、ようやくアドバンスコースをオンラインで受講するようになり、講座の中でわかりました。

 

あの固い棒のようなものは、大腰筋でした。ぴったり場所が一致します。

 

筋肉の硬さは、運動不足だけが原因ではない。内臓の不調も原因です。ヨガで、柔軟性を高めること、左右差を無くしていくことは、自分で内臓の治療をしているようなもの。そして、早く不調に気づくためにもヨガの柔軟運動は大切なのだと思いました。

 

毎回、「胃と肝臓の刺激法」という膝を左右に倒す運動を必ず行います。30回〜50回、3セット行う時もありました。つまらない、と思っている人もいるかもしれませんが、これは、とても大切な運動なのだと、改めて思いました。

 

体調不良があり、初参加される方は、大抵左右差があります。でも、続けている内に、左右差がなくなってきます。

 

長年続けてくれている方たちには、3セット行う必要がなくなったので、今は、20回を1セットだけ。左右差がないので、調整する必要もなくなりました。

 

「地味な運動ほど効果がある」と講座で、いつも言っていましたが、本当に自分の体を変えたい、健康をずっと維持したいと思うなら、見た目にかっこいい運動より、「地味な運動」を続けることが大切です。

 

体が固いことを放置しないで欲しいと思います。怪我をしやすいだけではありません。体の中のめぐりも悪くなっていますよ。