私はしがないサラリーマンだ。

 

港区のとあるITベンダーでフロントエンドエンジニアをやっていた。

 

名古屋の事業所へ異動後は営業とエンジニアの両立をしている。

 

営業で自分で取ってきた案件を自分で構築(たまに例外あり)して自分で納品している。

 

営業~システム設計~構築~動作テスト~納品まで

 

1人4役~5役ほどこなしている。

 

つまり企業的視点で、さらっと完結に述べると、とりあえず

仕事振っておけばなんとかしてくれる「便利屋さん」である。

 

 

私は一昨年の夏に長年住み慣れた関東を離れて名古屋に来た。
(詳しくは過去の記事を参照) 

名古屋の拠点が開設したばかりで客も仕事もない私は、当時(いまもそれなりに)

日夜新規営業に取り組んでいた。

(ちなみに先輩のベテラン営業はインバウンドと数少ない既存顧客の担当であった。なんと理不尽な・・・・)

 

 

営業として頑張っている、とある秋の日。
部長と取締役が同席のもと、本社とテレビ会議が開かれた。

 

 

「伊藤くん(仮名)。君、ここ数ヶ月の交通費が本社営業の
 5倍ぐらいつかってるんだけどなんとかならない?」

※ちなみにその時点で私の月の交通費精算額は5万円を超えていた。


「はい、移動コストを下げるためには営業車を持つのが最適かと考えます」

 

※イメージ画像

 

私は即答した。

 

「・・・・っえ?」

 

鳩が豆鉄砲を食らった顔。私はこのとき人生で初めてみた。

ミーティングは一瞬かなり変な雰囲気になった。


地方出身者、あるいは地方で勤務した人なら東京がいかに交通機関が発達しているか十分に理解できることだろう。

 

電車の間隔は近いし、歩けばすぐ次の駅へ行けるほど駅の間隔も近い。
 

バスも大量の本数があるためすぐに利用できるしタクシーも

都内であればすぐに拾うことができる。

 

まぁタクシーを使うのはそれこそ商談に遅れそうなときや
企業の偉い人の移動ぐらいかもしれないが。

 

加えて、駅は清潔だし駅ビルは楽しいと来ている。
うらやましいことこの上ない。

 

地方では全く異なる。

ある企業へ訪問するとなったとき、まず「どのように」行くかを検討しなければならない。

 

営業車のない遠方の訪問方法は主に3つだ

 

①最寄り駅まで電車、徒歩で40分歩く(コスト低・くっそだるい)

②最寄り駅まで電車、タクシーを使う(コスト中)

③ターミナル駅でレンタカーを手配。車で行く。(コスト中~高)

 

東京本社かつ本当の意味で地方進出(大阪と福岡は別)をしたことがない会社は

いわゆる「東京感覚」で、諸々の事が判断される恐れがある。

 

ちなみに私の営業車提案

「公共交通機関で行けない場所に営業先がある」という感覚に取締役の理解は

得られたが、本社経理と法務部の共感を得られず、見事予算化はしなかった。

(ちなみに法務としては、私が事故を起こした場合のリスク等を懸念していたようである)

 

したがって当てつけのように、私がクソ高い交通費を毎月計上し続けて、
部門責任者が経理に詰められる日々を繰り返しているのである。

 

 

おしまい。