「一つ重要な論争がありまして、それが『記紀論争』というんですが、『古事記』と『日本書紀』と、どちらが日本の正史であるかという論争でありまして、これはもううちの方がハッキリしておりまして、『古事記』であると。ご先祖様がちゃんと語り残したもので。
『日本書紀』というのは、実は書かれている3分の1ぐらいが、半島の歴史でして、(朝鮮半島!)それが日本の正史になるわけがない。プラス、日本の正史には絶対になくてはいけない部分がない、と。

それが因幡の白兎(出雲のエピソードがほとんどないですもんね)、出雲というかいわゆる天孫降臨といわれている場面ですね、そこがないと、皇室の話に繋がらないんですよ。天孫族系の見方からするとですよ。日本書紀はそこをわざと抜かしているとしか思えない。日本の歴史を書き換えようとしている、それは正史ではない。というのを江戸時代に言われたのが本居宣長という国学者です。」

「いわゆる高天原がどこなんでしょう?というところには言い伝えではごく単純に大台ケ原って答えしかないんですが、行ってみればそこがどれぐらい秘境と言うべき場所かというのが分かる。

そこの隣接したところに昔から御料林があるわけですよ。吉野杉もそこでずっと計画的に作られ、それで伊勢神宮というのを60年ごとの式年遷宮ができている。実際にはそれではもたないので、20年に一度本宮は建て替えているんですね。

実質的には戦後からやっているわけですけども、その費用はその都度募ってはいるんですがそれに耐えるようにだいたい200年計画で杉林を育てているわけです。

その吉野杉を切り倒して今度は大阪万博のリングに使っているわけですよ。200年計画が狂ってくるわけですね。

もともとだから、それは御料林で、皇室財産だったんだけど、それをGHQの時代に国有財産に変えているわけですね。国に絡むものとしていろんな利権化をされてきて、結果杉林も勝手に切られて持っていかれるということになってきているわけですよ。」

「この国の基本となる部分を残していくためにはですね、世界で例がないわけですよ。

2685年も続いている天皇という仕組みですね。本当はもっとあったかも知れないといいましたが、そういうものが続いてこられる実は平和な国だったわけですよ。

そんなに戦争なんてやってきた歴史じゃないんですよ。少なくとも外の国と。戦国大名の争いとかはもちろんありますよ。そういうものがあったにせよ、外国と大きな戦争をし始めたのって日清戦争以降でしょう?それまで農業を中心にやってきたこの国においてはそんなに外国と揉めることもなかったし、迷惑をかけることもなかった。そういう中での生き残る術は持ってきた、だからこそ一つの王朝を2685年も繋いできた世界で唯一の国なわけです。
サミュエル・ハンティントンの『文明の衝突』という本があるんですけれども、それで世界を9つの文明に分けてるのですね。

日本だけがただの1か国で1つの文明『日本文明』という形で分類されているわけですよ。そういうとてもユニークで世界に誇れる1つの文明の形を残してきたこの国の姿や形を、天皇制とともに亡くしていいんでしょうかというのが私の伝えたいことで、それを残していくためにはやはり必要な改革があるということなんです。

そのためには『本来の日本の天皇の仕組み』そのものを、私は語り伝えたいし、戻したいと。

『男系男子』っていうのは違いますから。『男系長子』で引き継いできたわけで、これに戻せば、別に途中に男系の女性天皇が入っても繋がっていくという形になります。」