4年に1度のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールは、18歳の天才ピアニスト
ユンチャン・リムさんの優勝で幕を閉じた。
特にラフマニノフのピアノ協奏曲第3番は、絶品。
何というか、変な喩えだけど、
ポリーニの正確無比な演奏にアルゲリッチの奔放さが加わったような…
(う~ん我ながらヘタクソな喩えだ…(-_-;)汗)
天才的な技術力に裏打ちされた正確さ、それでいて音楽性もあって、
曲の全体的な調和がとにかく素晴らしい。
要所要所で最適な美の音色が選択され、紡ぎだされるパッセージ。
世界中に響き渡るような、美しく壮大なメロディ。
これはもはや18歳の演奏ではないですよ\(◎o◎)/!
コンクールの次元を遥かに上回る感動的な演奏で、
深夜にも関わらず1楽章から3楽章まで深く没入、
一気に時を駆け抜けるかのように、
それでいながら深~く聴き入ってしまった…!
今回フォートワース管弦楽団の評判は今ひとつで、
セミファイナルのモーツァルトの課題ではコンテスタントより
寧ろオーケストラの演奏の質に厳しい視線が向けられていた模様。
だけどファイナルのユンチャン・リムさんのラフマニノフが、
何だかオーケストラのレベルをも一気に引き上げたように感じた。
こういうのがカリスマと言われる人の影響力というものですかな…
2位のアナ・ゲニューシネさん、セミファイナルのバガテルには少し面食らったけど、
9月に生まれてくる赤ちゃんに聴かせたかったのかしら…
無邪気で天真爛漫な演奏が魅力的だった。
たらればは言ってもしょうがないけど、亀井さんがファイナルの場にいたら、
もっと盛り上がったような気がするのよね…
セミファイナルの”ヴァルトシュタイン”ソナタ、イスラメイなど、
亀井さんの演奏が、今や元気を出したい時のチョイスとして、
自分の生活にすっかり定着してしまった。
モーツァルトも良かったんだけどなあ…
あとは…ケイト・リウさん、ユートン・スンさんをもっと聴きたかったかな…
どちらもショパコンで沼にハマったように聴き入ってしまったお二方…
何はともあれ、美しい音楽に廻りあえて心安らかなるひとときをいただいた。
まあ普段は、雑多な言葉の渦に身を投じておりますのでな…
癒しのひとときに感謝やね♪