昨日は仕事休みが取れた娘が久々に我が家へ来てくれた。

 暫くぶりに逢うと、親子なのになんだかぎこちない。
 まあ幸いにして笑いのツボは大いに重なるところがあるので、お互いに会話にボケを入れては沿いつつずらす感覚を楽しみながら、少しずつ打ち解けていく。

 そうしてお互いに少し安心したら、やがて共にめいめいのしたい事をし始める。私がゴハンを用意し、娘がPCの音楽取得作業をする。最初に打ち解けた空間を共に作ったので、あとはわざわざ話す必要もないし、気が向いた時に話したい事を話せば良い。


「あーラクや~。」
思わず娘が呟く。

私もラクや~、と、思った。
そして、ひとりでいる事の気負いが強かった自分に気付いた。


「私さあ、この部屋早く出たい出たい、そればかり考えとったけど、よくよく考えてみたら、ここの部屋ってアンタが3歳になる前からお世話になったお部屋なんよねぇ、お礼を言わんとね…」

なんだかこれまでの気負いが抜けて、素直な言葉がスラスラと出てくる。

傍らに気のおけない人間がいることのパワーは素晴らしいなと思う。


娘は娘で結局一泊してから、午後の仕事に出て行った。


今度はいつが休みになるかわからないと言う。


こんなご時世だから、明日はどうなるかわからない。

だから私は素直な気持ちを娘に言った。


「私さ、アンタが来てくれてスゴい気持ちがラクになったわ、ありがとうね。」


この夏の暑さなら、ま、スープはどうにか冷めんやろ、

…という距離に離れた我々だが、臍帯で酸素をやり取りしていた関係は強いな~、


改めて思った。