(東京旅行中の娘からは、今朝やっと電話が来ました。
ご心配下さった方には、お心づかい下さり、感謝いたします。)




 昔、仕事仲間だった女性は、長年不妊治療を行っていた。

 数度の流産を経て、やっと授かった赤ちゃんは、天使のように美しい女の子だった。
 母親となった同僚、父親となった同僚のご主人には、きっと赤ちゃんの背中に、天使の羽が見えていたに違いない。


 不妊治療の苦労が報われ、子を授かった幸福を噛み締めていた。


 ある日、彼女から電話を受けた。
彼女は茨城の出身で、地元ではちょうどJCOの臨界事故で被害を受けていた頃の事である。

「親御さんたちは無事だった?」

私は尋ねた。

彼女が答える。

「まあ、被害といえる被害はなかったよ。目に見えないしね。」

私はそうか、と胸を撫で下ろす。

彼女が続ける。

「…ちょうど、里帰りしてたんだよね。」

私は驚いた。
「えっ!?大丈夫だったの?」


「とりあえず近所の体育館に並んで、親子で放射能チェックを受けてきたよ。

でも目には見えないし、大丈夫って言われてもピンとは来ないよね。」


「…大変だったね。」


「まあさ、10年位経って、がんになったところでシラを切られるのがオチだしさぁ…」

彼女は努めて明るく話す。


私は絶句した。
すぐには言葉が出てこない。


 ご主人が転勤族という事もあり、その後、彼女とは連絡が取れなくなってしまった。

 しかしあのとき、電話の奥から聴いた悲しみを帯びた笑い声は、私にはいまだに忘れられない。



これが、あなたのお子さんや妻の事だったらどうですか?



 今回の地震では、福島第一原発が停電により冷却が出来ず、制御室で既に1000度を越えているという。


 クリプトン85はもちろんの事、ヨウ素131、セシウム137は既にガス化して、
外に飛び出していてもおかしくない、と、想像する。


 クリプトンは空気より重い気体で、白血病を誘発する。
 ヨウ素は甲状腺がん、セシウムは骨肉腫を引き起こす。


 温度が上がるに従い、ストロンチウム90、鉄、コバルト60と、気化するものが増えていく。


 制御棒が完全に死ねば、待っているのは、チェルノブイリ級のメルトダウンである。


 チェルノブイリの頃も大新聞やマスメディアは、大スポンサーである電力会社に媚びを売り、バカの一つ覚えのように、

「原発は安全です」

と、繰り返してきた。


 20年以上経った今も、その様相は何一つ変わりゃしない。


 しかもアル・ゴアの温暖化キャンペーンに乗せられ、まだ原発利権に群がり、しがみつく愚か者ども。


「原発はクリーンなエネルギーです。」


おいおい、
原発稼動にも石油はいるんだよ!!


 それにそんなにクリーンで安全だというのならば、
ようさん電気を使てる、東京の、名古屋の、大阪の、福岡の、大都市圏に原発を作ったらどないや?


巨大な送電線のコストがかからんでエエやないですか。



一瞬にして死ぬ事しか想像出来ないから、核武装せよ、と声高に叫ぶ男たち。


 実際にそんなに劇的に格好よく死ねるケースなんて稀なんだよ。



 病院で血を吐きながら、ジワジワと殺されていくのが現実だ。



 原発にしろ、核兵器にしろ、
一旦暴走しだすと、人間の力では制御出来ないもんを扱っているんだって事を、この際しっかり考えるべきだ。


 いくら優れた性能を持った機器でも、扱うのは完璧でもなんでもない人間なんだ。


 自然に対し、もっと謙虚になる事を人間は問われている。



 こういう事を書くと、すぐおまえは左だの、右には合わないだのなんだのと、レッテル貼りに走り、脊髄反射とともに、思考停止する人間がすぐ出て来る。


 あのね、私は日本という国は、歴史的に考えて、真正保守が馴染むであろう、と考える人間だけど、核武装については慎重派なの。


 だけど田母神氏の主催するデモには参加するし、講演会のチケットだって発売日に買ってるの。


 核武装派の方の意見というものはしっかり聴きたいし、これからの日本の戦略にどのように活かせるのか、ということを考える機会にしたいわけ。



 日本は民主主義を選んだんだろーがよ…

だったら聴く耳持って、やみくもに否定すんなっての。

違う意見聴いて、すぐにキレたり、否定したりして、ぐらつく程度の価値観しか持ってないんだったら、

そんな価値観なんぞ捨ててまえ!



 アッタマ悪すぎやろーもんっ!!!

 ケツの穴のこんまい男が殖えとるっちゃけん、全く…