3月4日。
娘が無事に高専ならびに高校を卒業いたしました。
その日は前日の夜中よりずっと寒く、とても虫が土から這い出て来れるような気温ではありません。
もうすぐ啓蟄のその日は、とにかく長くて、
とにかくあっという間の一日でした。
来月で早くも娘は19になります。
子育ての日々も、似たような時間感覚でした。
子は産めぬ、と言われていたものが、その後、一年も経たずに私のもとへ来てくれた小さないのち。
それは私にとり、
人間の常識といわれているものが、いかに浅薄なものであるかに気付かされた体験でした。
人間のシステムを超越した力。
宇宙から大切ないのちを、私は預かったのです。
そして誕生。
不思議なもので、産まれてから数時間の赤子は、周囲のものが鮮やかに映る、覚醒状態にあります。
あなたは私とパパを、キッとした眼でジーっと見つめましたね。
「あんたら、しっかりせーよ」
あなたの強い眼の光に、私はこんなメッセージを受け取りました。
お嬢、あなたには伝えたい事があります。
お嬢よ、母はあなたをこういう風に育てれば良かった、と、思う事が随分とあります。
あなたと私は、ほぼ常に対等な関係にあった、と、私は少なくとも思っていました。
何故ならば、あなたに刻まれているDNAは、間違いなく私のもの、パパのものを受け継いでいましたが、
あなたのいのちそのものは、宇宙からの粋なはからいで、
私のもとへ遣わされた預かりものである、という感覚を、私は持っていたからです。
だからあなたは、宇宙から遣わされた
大切ないのちであり、魂なのです。
あなたと私は、親子として、いっときの間、同じ旅をしてきました。
その一方、私はひとりの母親として、あなたをしっかり甘えさせるべき時期に、存分に甘えさせる事が出来なかった悔いが少しあります。
あなたに食べさせる事に必死だったのです。
その事は、心より謝ります。
どうかさっぱりと許して、良き体験に変えて下さい。
あなたは時に、鋭い感性と洞察力で、ズバリと私の弱点を突いてきました。
私は思わず手が出る程、本気で腹を立てました。
しかし本気で腹を立てる程、私はあなたの事を一人の人間として扱い、私自身も一人の人間として、接してきたつもりです。
順当に行けば、私の肉体が朽ち果てるのが自然の法則というものです。
だからこそ、私はあなたを自律の人にする。
母は一環してそのための接し方をして来たつもりです。
自律の人とは、
選択の連続が待ち受けている人生の中で、自分に信頼を置き、選び取れる人の事を言います。
または、自分の強みや弱みの双方を受け入れつつ、前に進んでいくための方法を自分の頭を使って考え、編み出せる人の事でもあります。
自律の人でありなさい。
しかし、それでも辛くて悲しくなった時には、
傍にいる事だけなら出来ます。
だからそんな時があったならば、素直な心で沢山お泣きなさい。
けれども、決して忘れないで下さい。
あなたはあなたの眼に見えないところで、いろんな人に支えられながら育ってきたのです。
あなたは一人ではない、孤独感に飲み込まれそうになった時には、どうかこの事を思い出して下さい。
悲しみや哀しみを味わい尽くし、乗り越えた人は、他人を思い遣れる優しい人になれます。
母は、順風満帆で、お金があって当たり前、他人が助けてくれて当たり前、と思っているような人には魅力を感じません。
何故ならば、その人には成長の息吹が感じられないからです。
沢山の失敗をなさい。
そして、そこで卑屈になることなく、次の戦略を練り、違う方法で何度もトライなさい。
なにはともあれ、卒業おめでとう。
そして、でこぼこだらけの私のもとへ来てくれてありがとう。
あなたには沢山の喜びを与えてもらいました。
あなたは、私の誇りです。
今日から存分に翼を拡げ、羽ばたいてお行きなさい。
娘が無事に高専ならびに高校を卒業いたしました。
その日は前日の夜中よりずっと寒く、とても虫が土から這い出て来れるような気温ではありません。
もうすぐ啓蟄のその日は、とにかく長くて、
とにかくあっという間の一日でした。
来月で早くも娘は19になります。
子育ての日々も、似たような時間感覚でした。
子は産めぬ、と言われていたものが、その後、一年も経たずに私のもとへ来てくれた小さないのち。
それは私にとり、
人間の常識といわれているものが、いかに浅薄なものであるかに気付かされた体験でした。
人間のシステムを超越した力。
宇宙から大切ないのちを、私は預かったのです。
そして誕生。
不思議なもので、産まれてから数時間の赤子は、周囲のものが鮮やかに映る、覚醒状態にあります。
あなたは私とパパを、キッとした眼でジーっと見つめましたね。
「あんたら、しっかりせーよ」
あなたの強い眼の光に、私はこんなメッセージを受け取りました。
お嬢、あなたには伝えたい事があります。
お嬢よ、母はあなたをこういう風に育てれば良かった、と、思う事が随分とあります。
あなたと私は、ほぼ常に対等な関係にあった、と、私は少なくとも思っていました。
何故ならば、あなたに刻まれているDNAは、間違いなく私のもの、パパのものを受け継いでいましたが、
あなたのいのちそのものは、宇宙からの粋なはからいで、
私のもとへ遣わされた預かりものである、という感覚を、私は持っていたからです。
だからあなたは、宇宙から遣わされた
大切ないのちであり、魂なのです。
あなたと私は、親子として、いっときの間、同じ旅をしてきました。
その一方、私はひとりの母親として、あなたをしっかり甘えさせるべき時期に、存分に甘えさせる事が出来なかった悔いが少しあります。
あなたに食べさせる事に必死だったのです。
その事は、心より謝ります。
どうかさっぱりと許して、良き体験に変えて下さい。
あなたは時に、鋭い感性と洞察力で、ズバリと私の弱点を突いてきました。
私は思わず手が出る程、本気で腹を立てました。
しかし本気で腹を立てる程、私はあなたの事を一人の人間として扱い、私自身も一人の人間として、接してきたつもりです。
順当に行けば、私の肉体が朽ち果てるのが自然の法則というものです。
だからこそ、私はあなたを自律の人にする。
母は一環してそのための接し方をして来たつもりです。
自律の人とは、
選択の連続が待ち受けている人生の中で、自分に信頼を置き、選び取れる人の事を言います。
または、自分の強みや弱みの双方を受け入れつつ、前に進んでいくための方法を自分の頭を使って考え、編み出せる人の事でもあります。
自律の人でありなさい。
しかし、それでも辛くて悲しくなった時には、
傍にいる事だけなら出来ます。
だからそんな時があったならば、素直な心で沢山お泣きなさい。
けれども、決して忘れないで下さい。
あなたはあなたの眼に見えないところで、いろんな人に支えられながら育ってきたのです。
あなたは一人ではない、孤独感に飲み込まれそうになった時には、どうかこの事を思い出して下さい。
悲しみや哀しみを味わい尽くし、乗り越えた人は、他人を思い遣れる優しい人になれます。
母は、順風満帆で、お金があって当たり前、他人が助けてくれて当たり前、と思っているような人には魅力を感じません。
何故ならば、その人には成長の息吹が感じられないからです。
沢山の失敗をなさい。
そして、そこで卑屈になることなく、次の戦略を練り、違う方法で何度もトライなさい。
なにはともあれ、卒業おめでとう。
そして、でこぼこだらけの私のもとへ来てくれてありがとう。
あなたには沢山の喜びを与えてもらいました。
あなたは、私の誇りです。
今日から存分に翼を拡げ、羽ばたいてお行きなさい。