久しぶりに落ち着いてショパンを聴く。

 

 ダン・タイ・ソン氏が1980年にショパンコンクール1位を取り、来日した際の演奏がバラード4番との最初の出合い。

それ以来、ショパンのバラードでは4番が今でも一番好きだ。

 

 ここ数年では、務川慧悟氏のバラード4番が心にしっくりと来る。

不自然な外連味がなく、ゆったりと集中できる。

 

 人生の悲哀や虚しさのようなものを、傍らに居てメロディで代弁してくれているようなイメージ。

泣けない代わりに泣いてくれているかのような。