皮膚が本来持っている3つの保湿機能 | 32歳で”肌年齢24歳”美肌になる方法

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元アトピー肌、32歳にして”肌年齢24歳”インナーコントロール開発者のお肌について真面目に考えるブログ

皮膚には、お肌の水分蒸発を防ぎ保湿する機能があります。

健康なお肌はこの機能がしっかり働いているので、

保湿化粧品をあまり使わなくても、しっとり潤った肌を保つことができます。

この保湿機能が低下すると、肌の水分がどんどん蒸発していくので、

カサカサ乾いた肌になるのです。

この保湿機能には3種類あります。

ひとつは「NMF(天然保湿因子)」と呼ばれるもの、

もうひとつは「細胞間脂質膜」最後は「皮脂膜」です。

NMFと細胞間脂質は、どちらも表皮の

一番表面の「角質層」に存在しています。

皮脂膜は表皮の表面にあります。

それぞれ以下のような特徴があります。


1.NMF(天然保湿因子)

NMFは角質細胞の中にあり、主にアミノ酸と水からできています。

水はアミノ酸と結合するととても

蒸発しにくくなります。これを結合水といいます。

この、結合水が角質細胞をしっかり保湿しています。

2.細胞間脂質膜

細胞間脂質膜は「セラミド」や「コレステロール」「レシチン」

などからできていて、角質細胞の隙間を埋めるように存在しています。

角質細胞をレンガとすると、ちょうどレンガとレンガをくっつける

モルタルの様なイメージになります。

角質細胞のすきまを細胞間脂質膜でしっかりふさぐことで、

お肌の水分の蒸発を防いでいます。

3.皮脂膜

皮脂膜は毛穴から分泌される油分と角質の脂質、

そして汗が混ざってできています。

皮脂は毛穴から出た「スクワレン」や「脂肪酸」

「トリグリセライド(中性脂肪)」に、角質由来の

界面活性成分である「レシチン」「コレステロール」が混ざり、

乳化された状態になっています。

皮脂膜が表皮を覆うことで、お肌の水分蒸発を防いでいます。

アトピーの肌は、この3つのすべての保湿成分が減少しているので、

保湿剤を使わないと水分蒸発を防ぐことができないのです。


参考文献:
波多野豊「アトピー性皮膚炎の病態と治療 アップデート II.アトピー性皮膚炎の新しい病因論 ~バリア機能異常の意義付け~」『アレルギー・免疫』Vol.18,No.10,22-31,2011