アトピーを悪化させるアレルゲンは、
ダニや花粉、ホコリなどが代表的ですが、
カビや酵母などのいわゆる真菌が原因となる場合があります。
アレルゲンとなる代表的な真菌には次の2つのものがあります。
1.マラセチアマラセチアは健康な皮膚にも常在している真菌で、
背中や胸、頭などに多く生息しています。
健康な皮膚には悪さをしませんが、
アトピーの場合はマラセチアがアレルゲンとなり
アトピーが悪化する場合があります。
カンジダも健康な人でも、口や腸内に常在している真菌です。
常在菌ですので、健康な人には影響は出ませんが、
重症アトピーの方はほとんどの場合、カンジダにアレルギーを起こします。
真菌でアトピーが悪化している場合、
ステロイドやプロトピックの使用が逆効果になる場合があります。
それは、ステロイドやプロトピックが皮膚の免疫力を下げる働きがあるからです。
免疫力が下がると、真菌が繁殖しやすくなってしまいます。
この場合、抗真菌薬(抗生物質)や抗真菌作用のある成分を
含んだ保湿剤でスキンケアすると症状が落ち着いてくる場合があります。
ちなみに、ティーツリーオイルには抗真菌作用があると言われています。