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乾いたヘドロ舞う中 家の片づけ

新聞記事より

乾いたヘドロ舞う中家の片づけ
被災者に肺炎急増
石巻赤十字病院 受診は昨年の4倍

東日本大震災の被災者に肺炎が急増しています。宮城県石巻市の石巻赤十字病院では震災後、通常の約4倍の肺炎患者が受診。死に至る事例もありました。治療にあたる医師は、避難所の衛生環境が劣悪なうえに、防塵(じん)マスクが被災者に配られていないと指摘し、今後も肺炎患者の増加が懸念されると告発します。(本田祐典)


39.7度の高熱を出した男性(70)が、石巻赤十字病院に市内の避難所から救急車で搬送されました。急性肺炎です。

「家を片付けたら、こんなことに…」。入院から4日、疾(たん)に血が混ざるものの会話できる状態にまで回復した男性が救急搬送までの状況をベッドの上で語ります。

―熱が出る前に3日間、娘夫婦の家で津波のヘドロを片づけた。

―乾いたヘドロが舞うので掃除中は避難所で配っている普通のマスクをつけたが、鼻をかむと鼻水がほこりで真っ黒になるほど吸ってしまった。

―せきが出始めたので自衛隊から風邪薬をもらって飲んだが、効かなかった。


十数人亡くなる
被災地では普通に暮らしていても風が巻き上げるヘドロの粉塵を吸ってしまいます。しかし、ほとんどの避難所で被災者に配られているのは防塵機能がない一般的なマスクだけです。

震災後から50日間に石巻赤十字病院を受診した肺炎患者は昨年同時期の約4倍、約200人と急増。その3分の2が避難所で生活する被災者です。すでに十数人が亡くなっています。

矢内勝呼吸器内科部長によると、被災者に肺炎が増える原因は主に①乾燥したヘドロやがれきの粉塵を吸入②避難所での感染症の蔓延③歯磨き・入れ歯の手入れ不足による誤嚥(ごえん)性肺炎の増加④避難所の偏った食生活による免疫機能の低下―があげられます。なかでもヘドロの粉塵吸入は過去の震災被害で見られなかった新しい症例です。

「避難所の空気が悪くて、それに負けたのよ」というのは肺炎で入院中の女性(84)。退院の見込みは立ちましたが、体力が弱って以前のように、つえで歩けるようになるにはリハビリが必要です。

女性が1カ月半を暮らした避難所はどんな環境だったのか。86人が避難する県立石巻高校のトレーニング室を訪ねました。

避難所責任者の高橋信行さん(62)は、同避難所は高いところに位置し、風が運ぶ粉塵が比較的少ない地域のはずだと前置きしたうえで、「それでも、夜はあちこちでゴホゴホと〝せきの合唱″だ。懐中電灯をつけるとホコリがキラキラ反射して見える」。白身もせき止めの薬を服用し、喉の炎症を訴えます。


防塵マスク早く
政府の被災者生酒支援特別対策本部が4月上旬と中旬の2回にわたり実施した避難所の実態把握調査には、防塵マスクの有無を問う調査項目はありません。各避難所への防塵マスク支給や危険性の周知を徹底されておらず対策は遅れています。

矢内医師は「急いで全ての避難所に防塵マスクを届けてほしい。被災地にボランティアで入る場合は防塵マスクを必ず持参して」と訴えています。


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