「わかれうた」中島みゆき
作詞・作曲 中島みゆき 編曲・福井峻・吉野金次
1977年

オリコンランキングでも1位に輝いた作品で
今も人の心に残る名曲です。
歌を聴いたら、二度と忘れられない、というか
胸に同じ痛みが残るような作品です。
それでいて、一緒に歌いたい歌なのです。

この歌を聴いた時は衝撃を受けました。

「途に倒れてだれかの名を
呼び続けたことがありますか」

そんなこと、したこともないし、
そんな人、見たこともない。
そんなこと誰も出来るわけないと

思うけれど、さらりと問いかける。

そして

「残されて戸惑う者たちは
追いかけて焦がれて泣き狂う」

凄まじい歌詞。
こんな詩が書ける中島みゆきさんは
只者ではない、と身震いするような思いでした。

もしこの詩に、

昭和かれすすきみたいな曲がついていたら

まるでコミックソングになってしまうと思うくらい

詩の世界が あまりにも悲しく

もはや悲しみを通り越して

笑うレベルなのだけれど


みゆきさんのこの曲が

淡々としていながら 

何処か希望の感じられる

親しみのあるメロディなので

何度でも繰り返し、

リピートして聞きたい気持ちになるのだと思います。


そして歌唱も、あまり感情を入れず
息継ぎもしない勢いで 淡々と唄われたことで
さらにこの別れの悲しさが身にしみて

聴くひとの心を離さないのだと思います。

ひとの感情は

抑えれば抑えるほど、溢れるものなのですね。


本当にみゆきさんは天才ですね。
感動的です。

悲しい歌だけれど、何度も歌いたくなる歌。

いつまでもみんなの心に残る歌だと思います。