「風は知らない」ザ・タイガース

作詞・岩谷時子 作曲・村井邦彦

1969年

 

今日は B面に収録された作品ですが

いい曲だから書いておきたいと思います。

A面の「美しき愛の掟」は過去に書いたことがありますが

あの頃は若かったんだなぁ。

なんだかねぇ~、とか思います。


このシングルは 1969年発売。

私は 姉が沢田研二さんのファンで

レコードをもっていたので

姉がいない時に 姉のレコードをこっそり聞くのが

楽しみでした。

 

A面は情熱的で狂おしい感じのラブソングなのですが

 

B面は 人生を思うような作品で

この人生も風と同じなのだなぁと気づかされるような

人生の応援歌のように感じる作品です。

 

ふっ と口を突いてでるような

心に残り続ける詩とメロディになっています。

 

頑張りすぎたり

こだわりすぎたり

私が私が・・と自己主張したくなったり

身体に力が入り過ぎたら

この歌を聞けばいいと思います。

 

あぁ この身も

自然のなかのひとつなのだなぁと

変な力が抜けて 心が楽になります。

 

本当にいい歌だなぁ。

 

「風は飛ぶ 枯草の上を

空にある 幸せさがしながら

風は泣く 大空の胸で

淋しさに 夜更けも めざめながら

きれいな虹に めぐり合う日を

ただ夢みて 雲の波間をさまよう・・・」

 

岩谷さんの詩は

本当に感動的だなぁ。

このような メッセージの感じられる

素晴らしい歌詞を書かれる作詞家が

ひとり、またひとりと旅立たれて

なんだか あちらの世界の方が

楽しそうだなぁ、なんて思ってしますが

まだまだ 自分はこの世で修行をしなくてはなりません。

 

ジュリーの声もとても魅力的で

本当に これがB面だったなんて

もったいなかったなぁと思います。

 

穏かで 優しくて

さりげなく寄り添ってくれる素敵な歌。

 

私は小さいころから

いい歌をいっぱい聞いて育って

それだけでも 十分幸せだったのかな、って

今になって思います。