笑う私を見て
彼女は問う

どうしたの?

私はなんだか照れ臭くてまた笑う

なんだよー?

少しふくれて彼女は問う

うん…幸せだなって思って

私は答える

そんな毎日が年を越して
もうすぐ一年経つね

幸せだね

笑いあえる今を

今日も明日も、あさっても
私には運がない。
およそラッキーというものに驚くほど縁がない。
25歳も年下の彼女つかまえておいて何をたわけたことをと思われるかもしれないが

私の周りでは常識的にはありえない確率で、常識的にはありえないアクシデントが
多発する。

逆にほとんどの人がラッキーではなく常識だと感じている物事が
私には常識的には起こらない

運に頼れないから
周囲をよく観察するようになった
運に頼れないから
真実を見逃さないように分析するくせがついた
アクシデントが多すぎて驚かない性格になった
痛覚が麻痺してあまり痛みを感じない体になった

そういう星の下に生まれてるんだよ

知ってるものはそう言って笑っていた

抗う術をいくつも身につけたけど
運はいつもその斜め上をあざ笑うように
かすめていった

受け入れるしかなかった
そんな人生を呪った


でもね…

彼女に出会えた

私の人生で最大の幸運

運のない男に与えられた最大の幸運

このためにこれまでの不運があったんだ

そう思った

そしたら

総てが許せた。

むしろ感謝できた。

ありがとう

こんなに幸せにしてくれてありがとう。

私の人生は、間違いじゃなかった

ただ…ただ、
感謝