FPの試験を受けた話は以前書いた。その前に簿記の試験を受けた話も書いてみよう。

 

 

 

何年か前、ふと、簿記の勉強をしてみようと思った。父親は会社でずっと経理の仕事をしてたらしいし、母親も「簿記3級持ってる」て言ってたことあるから、「簿記」という資格があるってことはずっと前から知ってたと思う。でも、私自身は大学も仕事も「簿記」「経理」とは無縁だった。


で、何がきっかけだったかは忘れたけど、ある時ふと「簿記を勉強してみよう」と思い、手始めに図書館で本を借りることにした。本棚には初心者向けの「簿記とは何か」的な本が3冊くらいあったと思う。それを全部借りてきて読んでみると…サッパリわからない!!!たしかに日本語で書いてあるのに、文字は読めるのに、内容が全く理解できなくてかなりショックだった。


私、自分で言うのもなんだけど、中学までは真面目に勉強してて成績も良くて、それなりの偏差値の高校に入って、高校では少々サボってしまったけど、大学もまぁそれなりのところへ行ったんだよね。だから、「お勉強」は得意だと思ってた。それなのに…簿記の本、それも、すごく簡単に書いてあるはずの本の内容が全然わからない。だいぶ衝撃だった。


読んだ本は、タイトルや感想をノートに記録してるので確認してみたところ、それが2018年の12月のことだったらしい。4、5年前かと思ってたら約7年前だったわ。その時に読んだのがこれ。「マンガでわかる!はじめての簿記入門。

 

 

 


ノートに書いてある感想によると、最初にこの本を読み始めて、全くわからなくて挫折して、一旦、一緒に借りてきたもう1冊の方を読み始めたらしい。でもそっちの本もわからなくなって、またこの本に戻ってきたら、何となくわかった…てことみたい。もう1冊の本は、結局最後まで読み終わらなかったようで、ノートにはタイトルも何も書いてない。


7年も前のことだし、今は無事に3級に合格しているので、何もかもサッパリわからなかった時の気持ちを正確には思い出せないんだけど、まず最初に「貸借対照表」と「損益計算書」の違いがわからなかったのをうっすら覚えている。今となっては全く違うものだとわかるんだけど、何の予備知識もなかった私には本当に理解不能だった。


今、もし目の前に、7年前の私みたいな人がいて、「教えてほしい」と言われたらどうするか。

貸借対照表→今、この会社にどれだけの財産や借金があるのかを表したもの。
損益計算書→この会社がこの1年間に何でどれくらいお金を稼いだかを表したもの。(どれだけお金が入って来て、どれだけ出て行ったか)


みたいな感じで説明するかなぁ。


簿記のテキストとかだと、「貸借対照表は財政状態を表したもの」で、「損益計算書は経営成績を表したもの」みたいに説明されていたりするんだけど、7年前の私みたいな人には、そもそも「財政状態」と「経営成績」の違いがピンと来なかったりする。「どっちも、会社が上手く行ってるかどうかを表してるのでは?何が違うの?」て感じ。最初は本当にこういうレベルだったから大変だった。


貸借対照表というのは、ある時点、例えば年度末の3月31日の時点で、その会社にどれだけの財産や借金があるのかを明らかにするもの。「静止画のイメージ」のように説明する人もいる。これは、1年に一度作られる。

 

損益計算書というのは、貸借対照表を作ってから1年後にまた貸借対照表を作るまでの間に、どれだけお金を稼いだのかを表している。さらには、どうやってそれだけのお金を稼いだかを表している…みたいに考えるといいのかな。どういう原因ででどれだけお金が入って来て、どういう原因ででどれだけお金が出て行ったか、その動きというか変化をまとめたもの…みたいな感じ?


貸借対照表だけだと、財産や借金がどれだけあるかしかわからなくて、その会社が儲かっているかどうかがわからない。財産が多いけど1年前と比べて全然増えてない会社とか、むしろ減ってしまっているみたいなケースもあり得るから、損益計算書も必要になる。


私は、経理や簿記に縁がないどころか、そもそも普通の会社に勤めたこともなく、「会社の経営」というものがどういうものなのか全くわかってなかった。まぁ、世の中にはそういう人もいると思う。そういう人は、「会社」ではなく「人」に置き換えて考えてみると多少イメージがしやすくなるかもしれない。


知り合いに、AさんBさんCさんという3人がいたとする。この3人は、偶然にも貯金額が同額で全員500万。じゃあ、お金に関して3人は同じ状況かというと、そうとは限らない。


例えば、
・Aさんはたしかに500万持っているけど、そのうち100万は人から借りている。
・BさんとCさんのの500万には借りた金は含まれていない。
みたいな感じで、パッと見は同じように見えて、実は内容が違っていたりする。こういうのは「貸借対照表」を見るとわかる。


また、
・Aさんは、1年前には1000万持っていた。ギャンブルで500万失った。
・Bさんは、1年前も今も500万持っている。毎月給料を全額使っているので貯金の増減がない。
・Cさんは、1年前には貯金0だったが、宝くじが当たったので今は500万持っている。
みたいなこともあり得る。こういうのが「損益計算書」に書いてあるようなイメージ…?


こんな風に、人が持っているお金について判断する場合、「どれだけ持っているか」「内訳はどうなっているか」「どれだけ増減しているか」「何が原因で増減したか」など、複数の視点が必要になる。だから、「貸借対照表」「損益計算書」の2つが必要…みたいな感じかな。


高校生や大学生で簿記を勉強している人もいると思うけど、そういう人はそもそもお金の話がピンと来ない可能性もある。その場合、テストの成績に置き換えて考えてみても良いかもしれない。


生徒の進路指導などをする場合、先生は生徒の成績をどういう風に見ているか。同じくAさんBさんCさんの3人の生徒がいたとする。3人とも模擬テストの数学で70点を取り、偏差値は55だったとする。それならこの3人の学力は同じだと言えるか?その後の指導は同じでいいか?前回のテストの結果を確認すると、Aさんは前回偏差値が60、Bさんは55、Cさんは45だったとする。これを見たら、先生は3人それぞれに違う指導をすると思う。先生は、今の時点での偏差値(静止画)だけでなく、前回と比べて上がったのか下がったのか、変化が大きかったなら原因は何なのか等を知らないと、生徒を正しく把握できないし、その後の指導の方針も決められない。


こんな感じかなぁ。


↑の本を読んだ後、簿記3級のテキストを買って勉強を始めたんだけど、やっぱり一度挫折して、メルカリでテキストを売ってしまったような記憶がある。で、それから1年か2年して、やっぱり頑張ろうと思って買いなおしたのが「みんなが欲しかった!簿記の教科書」というやつ。

 

 


​結構ポピュラーなテキストだと思う。普通の本屋さんでよく見かける。カラーで見やすいんだけど、やっぱりど素人の私には本だけでは厳しくて…そんな時、NHK高校講座でも簿記の動画があることを知った。これはかなり参考になった。模型を使って物やお金のやり取りを見せてくれるのでイメージがしやすいし、銀行で当座預金口座を開設みたいなシーンもあったりして面白かった。これを3周くらい見たと思う。


ついでなので問題集の方も買った。

 

 

 

この2冊を一生懸命勉強して、満点を目指して検定を受けたけど、結果は87点だったかな。まぁ、合格ラインを越えてればいいわけだから、満点である必要はないんだけどね。



あ、そういえば、合格する前だったか後だったか忘れたけど、放送大学の「簿記入門」も取った。

 

 

 


正直、一般的なテキストと違って色もないし、かなり難しかった。私みたいに何も知識がない人が最初からこれで勉強するのは相当難しいと思う。ある程度学んでから、さらに理解を深めたいとかなら良いかな。


私みたいに、勉強の出だしでつまずいて挫折したり挫折しそうになったりしている人は結構いるんじゃないかと思うけど、なんというか、急にぐっと一気に理解が進む時があるので、そこまで何とか進んでほしい。