最近ちょっと暇な時間が増えたので、「日本語」について書いていこうかと。

基本情報。

日本語を母語とする人が国語の授業の時に習う「国語文法」と、日本語を母語としない人が日本語を学ぶ時に習う「日本語文法」は、ちょっと違う。もちろん、目指す方向は同じ。正しいとされる文はどちらも同じものなんだけど、日本語のとらえかたが違う。既に日本語を話すことができる人が学ぶ「国語文法」と、日本語を話すことができるようになるために学ぶ「日本語文法」は違うということ。

違うところはいろいろあるんだけど、代表的なのは、動詞の活用の種類。

「国語文法」では、動詞を

五段活用
上一段活用
下一段活用
カ行変格活用
サ行変格活用


の5つに分類する。

でも、「日本語文法」ではこれを

グループ1
グループ2
グループ3


の3つに分類する。

「国語文法」と「日本語文法」で扱う動詞が違うということではなくて、あくまでとらえ方、分類の仕方が違うということ。

五段→グループ1
上一段、下一段→グループ2
カ変、サ変→グループ3


となる。まぁ、外国語を学ぶというのは大変なことなので、覚えることは少ない方がいいに決まってる。グループが5つあるのと3つあるのとでは、数が少ない方がいい。

カ変とサ変は不規則活用として一緒にするのはまだわかるとして、なんで上一段と下一段が同じグループになるのか、一般の日本人にはピンと来ないかもしれない。

私は、こういうのを日本語教師養成講座で学んでいくうちに、グイグイ日本語教育の面白さに引き込まれていった。

「日本語」(金田一春彦著)は、たしか養成講座でテキストになっていたと思う。新書なので、日本語教師になりたい人だけじゃなく、ごく普通の人でも楽しんで読めるんじゃないかな。なんとなく日本語に興味あるな~て人の「はじめの1冊」にはいいかも。・・・ていうか、20年以上前の日付が書いてある…。また読んでみようかな~。