【1】社会保険の種類
「社会保険」の捉え方は複数あるそうで、「狭義」つまり狭くとらえた場合は
医療保険
介護保険
年金保険
の3つ。「広義」つまり広くとらえた場合はこれに
労災保険
雇用保険
を足して合計5つ。
労災保険や雇用保険は雇用されている人のための保険で、雇用されていない人(自営業者等)は対象にならない。医療保険、介護保険、年金保険はそのような区別がないので、「狭義」と言った場合はこの3つになるということらしい。
勉強する前、いや、勉強を始めてからも、しばらくの間は「健康保険」と「年金保険」が頭の中でごっちゃになっていた。似ている部分もあるが別の制度なので、共通点と相違点を意識しながら比較しつつ学んでいくと良いと思う。
【2】公的医療保険の概要
「医療保険」というと、「○○生命」等の保険会社の商品もあるが、それとは別の、国がやっている保険が「公的医療保険」。
75歳未満
→健康保険(会社員やその扶養者)
→共済組合(公務員等)
→国民健康保険(自営業者等)
日本では「皆保険制度」となっていて、必ずどれかの保険には入っているので、自分がどれに入っているのか確認して理解していくといいと思う。「健康保険」と「国民健康保険」は名前が似ているので注意。
ちなみに、留学生などの外国人も国民健康保険に入ることができる。入らなければならないのかな?まぁ、この辺は試験には出ないと思うが、エピソードとして記憶しておくのも良いかもしれない。日本のような保険制度がない国もあり、そういう国に行った時にケガや病気で医療を受けたらものすごい金額がかかることもあるらしい。
75歳以上
→後期高齢者医療制度
誕生から74歳までは、人によって違う保険制度になっているが、75歳になると全員後期高齢者医療制度になる。
FPの勉強をしていると、「高齢者」の概念ていろいろあって難しいなぁと思う。この、保険制度の場合は75歳が区切りだけど、年金は65歳からもらえるし、介護保険の第1号被保険者も65歳以上。でも、フラット35は70歳未満なら借りられるし、確定拠出年金がもらえるのは60歳以降だったりする。制度によって区切りがバラバラなので、面倒だけど一つずつ覚えていくしかない。