リクエスト記事1本目 | 薬学を楽しく学ぶ教室代表兼講師薬学男のブログ

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薬学を楽しく学ぶ教室代表兼講師である私のブログです。
薬学部(6年制)に関すること、各々の科目における勉強方法、大学生活に欠かせないことにおいての記事や、たまに日頃思っている事や薬学を楽しく学ぶ教室についてのことを拙文ながら私見で書いています。

皆様こんにちは。薬学男です。

本日の記事は、リクエスト記事1本目と題して書いていこうと思います。

 

本記事はいつも私のブログにコメントをくださる方のリクエスト記事になります、内容としては3個ありましたが2本に分けて書こうと思います。

 

こちらの記事は薬学部を目指そうとしている高校生であったり、研究室配属を控えている薬学生に見てもらいたい記事です。

 

  • 薬学部の勉強は暗記も必要だが、理解:暗記=x:yなのか。
これに関しては私個人の意見としては理解:暗記 = 8:2だと思っています。
 
まず前提としてどの科目でも理解は必ず必要になります、逆に捉えると基本的に理解がなければ暗記は不可能に近いということです。
 
なぜ理解から暗記がいいのか、暗記から理解がダメな理由も共に書いていきます。
 
  • 記憶量が圧倒的に少なくなる
これに関しては、薬学部の科目ではどの科目においても該当し、仮に有機化学でこのような問題が出題されたとします。
こちらの問題は今年2月に行われた第107回薬剤師国家試験問6(必須問題)となります。
しかも必須問題は9領域90問を90分=1問1分のペースで解かなければなりませんが、こちらは理解していると30秒ほどで解答が出てきます。
実際答えは5です。
暗記している場合だと「3-メチルブタ-2-エン-1-オール」という文を見て瞬時に以下の4つを思い出さなければなりません。
  1. 主鎖はブタン(C4
  2. C1位にOH基(-1-オール)
  3. C2位〜C3位に二重結合(-2-エン)
  4. C3位にメチル基(3-メチル)
理解している場合だと、上記の事柄の2及び3だけで解答に辿り着くことができますので薬学生の方は2及び3のテクニックのみ使って解答できるか試してみてください、できた場合にはコメントもらえると助かります。
  • ひねられた問題に対応できるようになる。
薬学生なら一度は聞いたことはあると思われるのが、チロシン→ドパ→ドパミン→ノルアドレナリン→アドレナリンですが、ここで問題です。
ドパからドパミンになる酵素名は何か。また解答に選んだ酵素の根拠を説明せよ。
  1. チロシン水酸化酵素
  2. 芳香族アミノ酸脱炭酸酵素
  3. ドパミン-β-ヒドロキシラーゼ
  4. N-メチル基転移酵素
  5. モノアミンオキシダーゼ
正解は2です。
根拠は薬学生であればなぜか説明できますよね?
単純に全暗記だけしていると化学構造式が問題にないと大事な根拠の部分は空白になってしまいます、そのためひねられた問題(ここでは化学構造式がない)には解答できなくなりますが反対に理解していると、化学構造式がなくとも酵素名だけで説明することは可能になります。
 
あ、ちなみに根拠の解答は書きませんので、ぜひわかった薬学生の方はコメントまで。
 
話は変わり、研究室についてです。
  • 研究室はまだ先だがおすすめはやはり国家試験に直結しやすい有機化学か。
これに関しては、自身が研究してみたいところに行くのがよろしいかと思います。
実際有機化学の研究室以外で扱う実験の国家試験問題は出題されています、そのため有機化学が一概におすすめですとは言えませんので悪しからず。
 
結論としては自身が行きたい研究室に行けるように勉強して、行きたい研究室に行けるようになった方が得策です。

 

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では今日はこの辺で。

最後まで読んでくださってありがとうございました。