おとうさん。おはよう。

  このところ。毎朝、毎朝。

   ウグイスが、いい声で。鳴いて、いるんだよ。

   『ホーホケキョ』ってね。

   早く。パートナーが。見つかると、いいよねえ。おとうさん。

  そういえば。我が家の、長男。

   「おかん。このところ。暑いやろ。」

   「飯、食うた後。フローリングの、床の上に。のびるんや。」

   「冷たいけえ。気持ちが、ええんじゃ。」

   「知らん間に。ウトウト、しとったら。」

   「腹を、だして。ひっくり返っとる。いうて。」

   「もんく、言われるんや。うちのんに。」言うて。

   その、後の。お嫁さんとの、やりとりを。

    嬉しそうな、顔で。わたしに、話すんですよ。

     ほんと、仲の良いこと。ごちそうさま。だよねえ。

   おとうさんも。そう、思うでしょ。おとうさん。

  おとうさんだって。最初は。あんなんじゃあ、なかったよねえ。

  それが。いつの間にか。うちの、中では。

   平気で。ランニングと、パンツ姿で。

   ビールを、飲むように。なって、いたんだもんね。おとうさん。

  だれでも。息の、抜ける場所は。必要だし、欲しいもの。

   それが。自分の、家であれば。それに、こしたことは。ないんだものね。

  息子に、とって。息の、抜ける場所が。自分の家で、あるならば。

   それは、大いに。けっこうな、ことで。

   幸せな、ことだと。いうこと、だよね。おとうさん。

  息子たちも。つい最近まで。

   外の、ウグイスの、ように。思って、いたのにねえ。

   どうやら。夫婦の、入り口に。たった、みたいですよ。おとうさん。

  これからの、長い人生。

   どんな、時も。息抜き、できるのは。

    いまの、ように。自分の家で、あって。ほしいよねえ。おとうさん。

   そして。

   「ひっくり返って。へそ天で、ねれるのは。うちで、だけや。」って。

    言えるように。

    いつまでも。そうで、あって。ほしいよねえ。おとうさん。

  「飲むんなら。うちが、ええ。」って。

   いつも、いってた。おとうさんの、ようにね。

    ねえ。おとうさん。