おとうさん。おはよう。

   「今何時・・・・・・・・・」って、時計を見って。ビックリ。

   よくも、こんなに。ねれるものだよね。

  これを、独り暮らしの、気ままって。いうんだけど。

   眠れることの、ありがたさってね。

   この暑さの中で。ゆっくり、眠ることも。できない人も。いるんだものね。

  そういえば。子どもたちが、小さい時。

   おとうさんが、昼寝をしていると。そうっと、近づいて。眠っているのを、確かめて。

   おとうさんの、鼻をつまんでね。

   「だれじゃ。鼻、つまんだんわ。」

   「息が、できんじゃないか。」いうて。

  おとうさんが、目をさますと。

   「キャー、キャー」いって。よろこんで、いたんだよね。

  そうそう。いつだったか、そんな、息子たちに、対抗して。

   眠ったふりをして。おとうさんが、待っていたら。

  いつものように。

   「兄ちゃん。おとうさん。また、寝とるで。」いうて。

  二人で、近づいてね。おとうさんの、鼻を、つまもうとしたら。

   「この、いたずら坊主。」いうて。

  おとうさんが、目を開けて、叫んだものだから。

   二人とも、ビックリして。飛びのいたんだけど。

  あの時の顔ったら。ほんと、おかしかったよね。おとうさん。

   『鳩が豆鉄砲を食ったような、顔。』って。いうのは。

   あんな、顔のことを。いうんだよね。多分。

  思い出したら。ほんと。吹き出して、しまうよね。   ねえ、おとうさん。