おとうさん。おはよう。

  きょうは。住宅の掃除だよ。おとうさん。

   そして。年に、一回の。総会の、日でも。あるんだよね。

  ここは、自治管理の、マンションだから。

   なんでも。自分たちで、しなければ。ならないんだよね。

   今年は。階段委員が、あたってるんだけど。どうなります、ことやら。

  自治管理と、言えば。我が家の、台所は。当たり前のこと。

   わたしの。自治管理、なんだよね。

   快適に、暮らすには。知恵を、張り巡らして。おかたずけ、なんだけど。

  台所の、片づけを、していてね。

  「おとうさん。」

  「トースターの、電源。どこから、とろうか。」いうて。

   毎度。トースターの、置き場に。苦慮し。

    コードを。はりめぐらして、いてね。

  「足に。ひっかけんといて。」なんて。

   笑えるようなこと。言って、いたんだけどね。

  きょうも。さて、さてと。思って。よく、見たら。

   トースターが。いつもの、ところに。ないんだよね。

  このところの、工事で。あるべき、位置に。置いて、ないんだよね。

   それでね。トースターを。とりあえず、

    近くの、コンセントに、差し込んだら。

   なんなく。つかえるん、だよね。おとうさん。

  それで。やっと、気がついたんだよ。

   つかう、時だけ。

    コンセントの、ところに。持って、行けば。いいんだよって。

  「こんなん、あたりまえの、ことがやろ。」って、ね。

   そう。言われ、そうなんだけどね。

   固定観念で。かたまって、しまって。いると。

   気が付かないん、だから。笑えて、しまうよね。おとうさん。

  トースターは、ここに。

   だから。ここまで、コードを、ってね。

  なんでも。固定観念で、考えると。

   こんなものかも、しれないよねえ。おとうさん。

  これからは。せめて、我が家の、自治管理ぐらいは。

   頭を、柔らかくして。臨機応変に、しないと、いけないよね。おとうさん。

   一人暮らし、なんだもの。見かけより。

    使い勝手の、いいように。頭を、働かせて。考えて。

    何事も。臨機応変にね。

     ねえ。おとうさん。