優しくなれたら。 | 引き寄せ豊かに暮らす方法 KAI&LUKA ~ちょっとだけ韓流DAYS~

引き寄せ豊かに暮らす方法 KAI&LUKA ~ちょっとだけ韓流DAYS~

好きなことだけに囲まれた暮らしをして14回死の淵から生還して健やに生きる秘訣や韓流ライフを紹介中。本業は韓国エンターテイメンツコンテンツ会社の代表&CEO。また人生のアドバイザーとして年間万人単位の相談案件を解決中。異端児インコとの漫画原作KAI&LUKA制作中!



 


マスクできない子供達へいじめがまだ急増していることを知って僕は怒り心頭しました。



僕も昨年に駅でマスクいじめの光景を間近で目の当たりにしました。




見た光景はマスクをしていない男の子へ怒号を浴びせた大人の姿でした。そばにはお姉様らしき方が寄り添っていました。
 
 

すみません…
すみません…
障害者なんです…
マスクはしているんです…
頑張ってマスクしているんです。




お姉様らしき方の肩は緊張と震えでひくひくゆれていました。駅のホームで晒し者にされて今にも泣き出しそうだったけどじっとこらえていた姿はあまりに人品の卑劣な行為でした。




マスクを故意にしないのとマスクを障害ゆえに外してしまうのは全く違います。社会的な理解力の乏しさが攻撃へと姿を変えてしまうことを見せつけられた日でした。


 
{F82C196E-5691-4D2D-B22F-EE4219559834:01}

僕には師匠から海で生きるための技術を習得する間は師匠の家族と暮らした時期がありました。
 
 
師匠の家族たちとも仲良くなっていきました。娘さんは自閉症(ASD)抱えて生きていました。
 

当時、師匠の三女の女の子は自閉症によって学校でいじめにあっていたのです。いじめにあうまではペチャペチャお喋りをする女の子でしたがいじめを境目に誰ともお喋りをすることがなくなって心を閉ざしてしまいました。
 
 
女の子は、おしゃべりをする時に言葉がどもる喋り方でした。その喋り方に難癖をつけられて陰湿ないじめやサジを投げる子たちに傷ついて話さなくなってしまったのです。


次第に学校へ行きたがらなくなっていきました。


学校へ行かなくなると、女の子は24時間も眠らず起きて、24時間の間を寝続ける生活が半年以上続きました。
 


当時の師匠の家は自宅でスキューバダイビングショップを経営していました。ダイビングボートを保有して、大学の講師などをしているために夏場は大学生が泊まりがけで受講しにきていました。
 

そして家族はみなそれぞれに仕事を持っていました。
 

それでも24時間起きている夜中にひとりにするわけにはいかず、家族で交代で女の子の夜中をいっしょに起きている生活が続きました。
 

女の子はジブリ作品が大好きでこだわりがジブリに強くとなりのトトロだけを繰り返し繰り返しじっと映像に見入っていました。


以前なら誰かが声をかけたらお喋りしていたときは、ハニカム笑顔を返してくれていました。
 

なのにいじめを受けたあとは表情は一切変えることはなくおしゃべりさえしなくなってしまいました。


ただ、ただ…瞳から涙の雨粒がぽとぽと絨毯へ落ちることが増えていきました。
 

ある日でした。
 

このままこの生活を続けてい良いわけがなく、打破しなければ家族でメンタル的に共倒れをすることが起こるかもしれない…見かねた師匠はある決断をしました。


女の子をハワイの海へ連れ出すことでした。


僕もいっしょに付き添うことになりました。ハワイの海に潜れる事が初だったので波の下の世界に興奮と期待でワクワクしていたのが当時でした。
 


飛行機も車も乗り物酔いが半端でなく女の子はパニックを起こしてしまいます。自閉症の女の子の三半規管はより繊細に乗り物へ反応します。
 


師匠の周囲にはハワイ行きを猛反対をする人たちもいました。女の子がパニックを起こしたり乗り物酔いをしたりすることを考えたら可哀想だと思ったのです。それでも師匠はハワイ行きをやめませんでした。
 
 
師匠やハワイへ同行した人間たちは、交代でずっと女の子をできるだけ背負いながらハワイへ向かいました。
 
 
おんぶを交代でしました。乗り物に乗る以外はおんぶをしました。
 


女の子は日本からハワイまでの機内はぐっすりと眠りについていてくれました。おんぶした者たちは、背中には吐物が塊になってついていたことをハワイに着陸する機内で気づきました。
 
 
女の子の声を聴きたくて……
女の子が笑う姿を見たくて……
愛していることを伝えたくて…


同行した全員の想いでした。
 
 

師匠は女の子を背負ってハワイの海原を泳ぎました。何日も何日も女の子をまるで亀の父さんが子亀を背負って泳ぐように毎日毎日でした。
 


ハワイの海はイルカや鯨に出会える機会もある場所です。僕たちはボートで海原へ出て泳ぎ潜りました。僕は合間にナイトダイブを楽しみ、人生初のマンタナイトでマンタとの初対面を果たしました。


見上げると畳一畳分よりも大きなマンタが夜中の海を舞っていました。圧倒された大自然の大きさに見上げてあっという間にマンタが頭上を去っていきました。
 
 
{F82C196E-5691-4D2D-B22F-EE4219559834:01}
 
 幾つも群れが舞う…
人間など小さな生き物……
彼らの視線は、もっと先を見据えて優雅な気分で
海の中を舞う舞う!
 
 
 
{5717880A-CF02-4A1D-93DD-81A3DA7989A6:01}

最高な瞬間でした。


ハワイの海へ行ったあと…


女の子は少しだけ笑うようになりました。女の子少しだけ声を出すようになっていきました。
 

生涯ずっと家族はいっしょに生きていきます。
 
 
コロナ渦でマスクをしなければならないことは障害を抱えている家族もわかっていても、障害ゆえに見えない苦労や工夫を凝らしながら我が子へマスクをする家族がたくさんいます。



全ての方に当てはまるというわけではなくてもADHDをはじめとする発達障害の方の中に感覚が過敏な方もいます。マスクの触りがより敏感に感じてマスクが付けられないとか、一時はつけられても、長時間は難しいなどあるのです。



 

君のせいじゃない…家族のせいじゃない。
 
 
あなたもその子も言って欲しいことありますよね。
 
 
マスクが苦手でマスクをしにくい子たちも彼らのせいじゃないです。
 
 
責めないで優しい見守る社会でありたいですね。
 
 
 

竹村先生、ヨンチャン先生ありがとう😊