ずっとずっと長いこと恋をしていました。
琉夏の嘴カットのためにわたしは1ケ月半くらいに一度の頻度で動物病院へ通っていました。
病院で先生からこう言われたことがありました。
「彼は飼い主さんに恋していますよ」
「もしあなたがパートナーと結婚生活を始められたらかなりきついかもしれないよ」
たしかに彼がわたしを呼ぶ声は愛するつがいの雌を求める声を出していたことがありました。
ちょうど飼い主の心に人間の愛する人がしっかりと住み始めた時期でした。
琉夏の前で心に住んでいる人へ思いを馳せているとき何を考えているのか察知していたし、言葉では彼を呼んで話しかけていても心は上の空で別な方向を見ているすべてを見抜いていました。
だからそんな時は不機嫌になって自分から籠へ帰ってしまったり、うんち攻撃をしてみたり、やたらと髪の毛をついばんでみたりしていました。
彼とのスキンシップはわたしが外泊をしない限りは毎日していました。
彼の掌サイズの小さい体をぎゅうと抱きしめてインコ臭をくんくんとかいで、頭や首や頬や鼻やお腹にいっぱいキスしました。
彼もキスを返してくれました。
よくキスのおねだりもしました。
彼は童貞くんでインコの彼女を知らないからキスが下手くそで、相手への嘴の加減というものを掴むまで痛かったのです。
彼にわたしはいつも言いました。
「るかは友達だよ」
「るかは家族だよ」
「恋人にはなれないよ」
その言葉の意味はわからなかったと思います。
飼い主の恋人になりたくて、飼い主の心に住む人へ嫉妬して怒って悔しくなっていろんな行動や表情を浮かべて寂しそうにしたこともあります。
彼の恋心は飼い主へ幸せな時間をプレゼントしてくれました。
嬉しいときは「ちゃん付け」で呼んで悲しいとき嫉妬しているとき「呼びすて」で捨て台詞のような呼び方で飼い主の名前を呼ぶインコは彼だけでしょうね。
けれどもしかしたらあのキスが告白だったのかな…あの仕草が琉夏からの愛の告白だったのかな…勝手に解釈しています。
琉夏の気持ちは琉夏の命時間のすべてにおいて飼い主へ一途な愛だったから。
彼がわたしの名前を呼ぶ声が聞きたくなります。
時折、無性に聞きたくなります。
もう一度頬にキスをして欲しいと願ってしまうのです。
愛を告げる小鳥ですって!
矢野顕子さんの新曲らしいんです。
ちなみに矢野顕子さんいぬねこフェス2020に出られます。
聞きながら琉夏を想いました。
あなたもあなたの大切な小鳥さんへ想いを馳せながら聴いてみて〜温まります。
個人的にわたしはリラックスしましたよ。
矢野顕子さんたまたまだけど嬉しかった。ありがとうございました。
にほんブログ村
↑ポチッとお願いします。