オラウータンの森で生きた人たち。 | 引き寄せ豊かに暮らす方法 KAI&LUKA ~ちょっとだけ韓流DAYS~

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好きなことだけに囲まれた暮らしをして14回死の淵から生還して健やに生きる秘訣や韓流ライフを紹介中。本業は韓国エンターテイメンツコンテンツ会社の代表&CEO。また人生のアドバイザーとして年間万人単位の相談案件を解決中。異端児インコとの漫画原作KAI&LUKA制作中!


前に更新した記事に補足。

今夜のニュースで、この場所が出た!
森林火災によってオラウータンが人里に降りて
事故に遭うそうなんです。



オラウータン……
「森の人」と呼ばれる温和な奴。

彼らを取材へ行ったときから
私の中で言語というものが一変した。



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奴らに会いに行った頃、
内戦が激しく通過できないジャングルまでの道が冷戦状態になってわずかな時間だけ入ることが可能になった。


こんなジャングルを訪れる外国人など滅多にいない。日本人としては初めてだった。

英語は通じない。
カリマンタン島はインドネシア語だがこれも通じない。

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マレー語も通じない!
彼らは原住民だ。

どんな言葉も通じない。
通じないどころか 「怪しい人間」と監視が数日続いた。

けれど……ある晩……
彼らが野営している場所からカラオケが聞こえる。

私たちは茂みの中を歩いて覗くと…
西洋の歌がジャンジャン鳴り響く。
酒と一緒に皆が気分良さげだ。

私は歌った。
タイタニックの主題歌を歌った!

すると…
言葉の壁を越えてコミュニケーションが可能になった。

この時に知ったこと。
心だ。
言葉より強く強烈に相手を動かす事ができるのは
気持ちと心。

伝えたい意思だ。

それから何日も英語にボディーランゲージ、
絵などなどで会話が通じた。
撮影も終了した。

滞在の許可期間に私と相棒が眼にした景色…

「さよなら」
「バンザイ」を繰り返す彼ら。
「蛍の光の歌」と日本酒に似た濁り酒を好む姿だ。
彼らは兵隊の絵と酒を描いて教えてくれた。
そして帰る数日前、旧日本軍が遺したままの洞窟と遺骨。

まだ祖国へ帰れない彼ら。


まだ戦争から終われない命があることをオラウータンの取材に行った私は日本の過去の歴史に触れる機会となった。

まだまだ終わらない人たちへ
伝えたい言葉は見つからない。

けれど言葉ではない大切な大切なのは心だ。


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撮影を終えて登ったときに相棒と見た雲海の前で
「まだ、居たかったね」

風呂もトイレも飲料水も洗濯も同じ河の水を使うことが嫌で早く帰りたいと願った場所へ私たちはまた帰りたいと。
もう一度、行きたい。
彼らの土地への平和と彼らの安全を祈った。

戦争はダメ!もうダメ!


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ちなみにこのオラウータンの写真はやっと
ナショナルジオグラフィックの日本語版に2012年に載りました!
P8-9に少しですが。


大自然も平和もこれからの世代のために…
掌で抱きしめてそっとそっと、優しくしなきゃ。ね。