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見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<自宅> 

台風は列島を縦断するように通過するという予報
だったのに
  大ハズレした 

台風は日本海側に大きくそれて、
風こそ強めだが、関東はどこも良い天気。
南の暑く湿った空気が入ってきて、蒸し暑い。
(実際にも、足尾では飛べたらしい


今更、後悔しても始まらない。
日本を留守中に、溜まった仕事の片付けに精を出すことにした。

2013年の後半から来年にかけての塾の計画と
例の懸案事項の対処に追われた。

明日は、家族サービスに徹するつもりだ。


<KS>  時々 

曇っているのに、35℃を超えてきた。物凄く蒸し暑い。
ヨーロッパから帰国して日が浅いので、
日本の気候に体が慣れてなくて、結構辛い。

今日もKSなので、ショウはプールに入れる。
 イイなぁ~ (・ε・;) 


記者会見から一夜明けたが、もう終わったわけではない。
メディア対応は、今後もしばらく続きそうだ。
(富士山からのフライトの時がそうだった)

予想通り、メディアからの問合せが、よく入った。
これは、とても良い事だ。パラグライダーと言えば、
事故でしかニュースで取り上げてもらえない。

これからも、良いニュースを発信し続ける努力をしていきたい。


<KS->GM>  時々 

今日も引き続き暑くなりそうだ。
今日の前半はKS、後半はGM。
GMはプール療育なので、
KSでは水遊び程度にしてもらうように頼んだ。


今日は、浅野君のフランス渡航前、つまり、
 『 モンブランからのフライト 』 挑戦前の記者会見を、
13:00から鎌倉市役所で開催する。

予定では、1時間なので、
KSからGMへの引渡しに立ちあうことができるはず。 (^_^;)


記者会見は、今度で2度目となり、
浅野君の表情にも落ち着きが見られた。
質疑応答でも、固まることなく答える事ができて、
記者会見を良い感じで終えることができた。

浅野君のお母さんと、今後の事について少し話をした後、
急いで療育をするプールへ向かい、先生と落ち合う事ができた。


以前に、ここで療育を受けた事があるが、
その時は、観覧席のパパを見る余裕はなかった。
しかし、今日はパパの方へ時々視線を送り、
時には笑って余裕さえ見せた。

これも、ショウの成長の証ではないだろうか


<学校->宝島> 

カラッとしているとはいえ、
しっかりと日の光が降り注いだので、
30℃を簡単に超えてきた。
まだまだ、暑い日が続くようだ。

今日は、宝島に預ける日。
水分補給をして頂けるのか心配だったが、
何とか無事に帰宅した。


ところで、家には川地の見慣れない箱がった。
ショウが帰郷した時に、祖父母に買ってもらったようだ。


ピークアシュートーキングオクトパス
このゲーム、上からボールを入れるのは、
これまでの玩具と似た仕組みだが、
ボールが何処に出てきたのか探し当てる
というルールは、ショウにとっては初めてである。

しかも、タコの靴を引っ張り上げるという操作は、
ショウの手や腕の使い方としても初めてである。


この玩具を気に入って、たくさん遊んで
それが良いリハビリにつながればいいなと思っているが、
ショウは、まだそれ程関心を示さない。

焦らず気長に取り組んでいこうと思っている。

<自宅> 

今日は日差しが戻って、暑くなりそうだが、
北の高気圧に覆われるので、蒸し暑さは無い。

パパが居ない間に、車椅子のコントロールが上手くなって、
一段階レベルアップしたようだ。


自分の行きたい方向へ

向きを変えて進めるようになったらしい

ただし、右手でしか上手く方向を変えられないので、
右方向へ行きたい時は、グルリと反時計回りに左回転をして、
270度回転してから、直進をする事になる。

どんなに面倒でも、自分の行きたい方向へ行くという行動は、
体を自在に動かすというリハビリの面だけでなく、
メンタル面でも、物凄い進歩だと言える。


これからは、車椅子の方向転換の介助を
控えるようにしようかな・・・


<KS> 

ショウは、今日も元気でKSに行って、
日課の公園散歩に、プールにと楽しんだようだ。
(8月一杯までプールがある)


その頃、パパはといえば、帰国の真っ最中だった。
今回の帰国は、ルーマニアからなので、
飛行機の乗換えが2回もある。ウィーンとドバイだ。

待ち時間も、それなりにあるので、
時間をもてあましていたかといえば、
そうでもなかった。

何故かと言うと、
どの空港も WiFi が 『 無料化 』 にされていたからだ。
(以前から WiFi はあったが、有料でした)

このインフラの変化は、かなり大きい。
早速、Skypeを使って、家族と話しをしたり、
知人に用件を伝える事ができた。

用件とは、例のモンブランからのフライトに関することである。
川地が帰国し、浅野君がフランスへ出発する前に、
記者会見を開く予定なので、関係各所と調整しなければならない。

更に、ただでさえさえ忙しいというのに、それ以外に
余計な懸案が持ち上がっていて大変だったので、
連絡が取れて助かった。


本当に、技術の進歩は凄いですね。

<自宅> 

秋らしい気圧配置になり、秋雨前線が延びてきて、
最高気温だけでなく、全体的に気温が下がった。
どうやら猛暑のピークは過ぎたようだ。

実家からの帰り道は大雨だったようで、
東名高速道路で複数事故があったので、
厚木~御殿場は、大渋滞だったらしい。

御殿場からの裏道を知っているワイフは、
3時間弱ぐらいで帰宅できたそうだが、
そのまま高速を利用した知人は、
5時間以上かかったらしい。 (゚_゚ ;)

予定よりは遅くなったものの、
19時までには、自宅に帰り着き、
ゆっくりと落ち着いて夕食をとれたそうだ。


<帰郷 9日目> 

ようやく最高気温が30℃前後になった。
ショウの食欲も戻ってくるだろう。

そして、今日はショウが待ちに待ったママが迎えに来る日。
前日の夜は、言葉が理解できずに、
直ぐに迎えに来ると勘違いして眠れず、
寝不足になったようだ。


そして、いよいよママが到着すると、
外が見える窓まで這って行って覗き、
ソワソワしていたようだ。

ついにママが部屋に入ってくると、狂ったように喜んだそうだ。
その尋常ではないはしゃぎっぷりは、5分以上続いたようだ。
  γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ (^^ )ノ

祖父母との生活は楽しく、快適ではあったが、
やはり、ママに会えないのは寂しかったのだろう。


<帰郷 8日目> 

曇りベースの一日だが、しっかりと35℃を超えてきた。
まだ、まだ、猛暑は続くようだ。


毎日、寝る前にママとお話しをしてから布団に入るのが日課となり、 

今日もショウはママと話をしたらしい。 

そして、会話の最後に、ママが、 
「あした、迎えに行くからね、良い子で待っててね」 
と伝えたそうだ。 

ママとの電話は、21時頃なので、その後はバタン・キューで、 
そして、オシッコ以外には、朝まで目を覚ます事はない。 


ところが、今日は、なかなか寝なかったらしい。
寝たかと思って覗きこむと目を開けていたり、
数分おきにゴニョゴニョ言ったり、
寝付けない様子だったと祖父母が言っていた。

実家で1週間寝泊りしていて、初めてのことなので、
どこか身体の調子が悪いのかと、祖父母は心配したようだ。


これは、あくまでも推測であるが、
どうやら、ショウは 『 あした 』 の意味が分らなかったようだ。
つまり、 「 これから迎えに行くから、待っててね 」 と理解し、
ママが来るのを、ワクワクしながら待っていたようだ。
だから、興奮して眠れずに居たようだ。

結局、寝たのは23時だったらしい。
現在のショウの言葉の理解度からすれば、
有り得る事である。


<帰郷 7日目> 

最高気温は、40℃に迫る勢いだ。
そんな状況では、以前なら体温が上がってしまい、
グッタリとしていたが、元気に過ごしていたようだ。

特に、今年は汗をかいているのをよく見かけるので、
体温調節が上手く行っているのだろう。
薬を減らした効果は、確実に現れている。

ただ、帰郷の後半になって、食欲が落ちて来ているようだ。
まあ、この気温では、健常者でも食欲は落ちるだろうから、
正常な反応と言える。  (;^_^A