外の空気 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<自宅待機4日目>  のち  のち 

早朝は曇っていたが、徐々に晴れて暖かくなってきた。
これなら散歩に連れて行けそうだ。


午前中は、家でのんびりして、昼食を食べた後に、
お待ちかねの 『 散歩 』 へ出かけた。
その時から雲が増えて、日射が減ってしまったが、
ショウにとっては、外へ出れたことが嬉しかったようだ。


久しぶりの外の空気がおいしく、気分も爽快な様で、
笑顔が絶えない。楽しい発声が絶えない。
車椅子を漕ぐ勢いが絶えない。

あちらもこちらも行きたいので、同じ所を行ったり来たりして、
なかなか目的地である近所の公園へ辿り着けなかった。

公園では、トイレに行った後、ベンチでおやつを食べた。
運動した後なので、スープも菓子パンも
アッという間に食べ終えた。

帰りの道も嬉しそうに車椅子を漕いでいた。
時々、聞こえてくるカラスや犬の声に大笑いをして、
とにかく全てが楽しいようだった。


帰宅しても、興奮が冷めない様で、
寝るまでずっ~と上機嫌だった。
まだ、寝たくないと駄々を捏ねていたが、
ベッドに連れて行くと瞬殺だった。

いくら熱が下がってから、2日経ったといえ、
体力は完全に戻っていないはずなので、
疲れたのだろう。