帽子を拾って | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<自宅->丹沢> 晴れ


午前中は、家でのんびりした後、

午後は、パパの居る丹沢まで、お出かけした。


お出かけする時の事、ショウは車椅子に座らされ、

全てのベルトを締め、セットアップを終えた状態で、

ママのトイレの間、しばし玄関で待たされたそうだ。


ママがトイレから出てくると、

被っていた帽子がショウの足元に落ちていたらしい。


「 ショウくん、帽子は出かける時に被る物ですむかっ

「 帽子を拾って、ママに渡してくださいビックリマーク 」 というと、

座ったまま上半身を倒し、屈んで帽子を拾うと、

ママに手渡したそうだ。


本当に言葉を良く理解していると驚かされたそうだ。


もう何度か来ているので、電車やバスは慣れている。

(車内アナウンスは、苦手なようだが・・・)


ショウは駅に降り立つと、エレベーターのある所へ

サッサと車椅子を漕いで行ったらしい。

地理的な事は、もうバッチリ頭に入っているようだ。