九州(南部)川地塾3-2 四面楚歌 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> 晴れ のち 雷 のち 雨


はっきり言って、数日前から、

週末は絶望的であると、報じられていた。


しかし、朝起きると、眩しい光が窓から入りこみ、

ジリジリとした暑さが、素肌にまとわり付いてきた。



これで、飛ばないわけには行かない。

即、移動開始。フライト準備に入った。


何故、そんなに急ぐのか?


今日は、気温減率が頗る良い。

つまり、大気が不安定というやつだ。

今は晴れていても、雷雨が襲って来る可能性が高い。


現に、まだ午前中だというのに、

霧島の上空には、活発な積乱雲がそびえ立っている。

まだ、高度10000mに達していないようだが、

午後になれば、間違いなく行くだろう。



準備を終えたパイロットから、続々飛び立っていった。


なぜ、皆さん、そんなにやる気満々なのかというと、

九州地方は、未だ梅雨明けしておらず、

また、梅雨の間、豪雨にさらされていたので、

全く飛べていないのだ。


(おそらく2ヶ月間全く飛べていない)


だから、チャンスがあれば、30分でも飛びたいのだ。

早朝から風が安定していて、空中も穏やかだったので、

久しぶりのフライトをストレス無く飛べたようだ。


雷の音も聞こえてくる様になったが、

みなさん落ち着いて飛んでいた。

まだ全然遠かったが、大人の判断で順次降ろした。



その一時間後に、吉松周辺は、

巨大な積乱雲に囲まれて、四面楚歌状態になった後、

土砂降りとなった。


勿論、その頃には、ショップにて

今日のフライトのフィードバックをしていた。 (*^^)v